誰にでも大なり小なりの失敗はあります。
インテリアの仕事では、品番間違いが命取りになりますし、お客様に伝え忘れた情報がトラブルの原因にもなります。すぐにリカバリーできる失敗から、施工のやり直しや大クレームにつながる致命的な失敗もあります。
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あってはならない失敗ですが、失敗して問題が発生した時にプロのインテリアコーディネーターとして気をつけるべき言葉があります。
仮にその言葉にその事実に正当性があったとしても、相手の受け取り方によっては「無責任な態度」ととられかねない言葉となるため、慎重に対応したいものです。
「知らなかった」
失敗の分類で言うと「無知による失敗」ですね。
本来知っていなければならないことを上司や先輩から教えられていなかった、学ぶ機会がなかったというケースはよくあります。
言った本人にしてみれば、いくつかの事情があった上での「知らなかった」で、ある意味仕方のなかったことかもしれません。
しかし、この言葉には「私が知らなかったのは私の責任ではない」というニュアンスが含まれがちです。そこが問題。
言われた方は「あなたインテリアのプロでしょう?プロとして知らなかった・・ってどういうことなの?」と受け取ります。
プロとして知る努力が足りてなかったんじゃないの?
プロとして知ってるのが当たり前でしょう?
というわけです。
「私の担当では無い」
「それは私の担当ではなく、OOさんの担当です」
これもかなり印象の悪い言葉です。あなたの担当ではないということは事実だったとしても、です。
目の前で怒っているお客様や業者さんに対してこの一言を言ってしまうと、大抵言い逃れや無責任だと受け取られます。
お客様からすると、
「あなたも我が家を担当してくれているチームの一員なのでしょう?」
「あなたもプロならば、内容を把握すべきなんじゃないの?」
と思っています。
たとえ自分の責任においての失敗ではなかったにせよ、お客様からしたらあなたも会社の顔の一人。
自分の失敗ではなかったとしても、あなたは会社やチームの代表の一人。
代表の一人として、まず失敗を受け止めましょう。責任を持った対応が必要です。
「やったことがない」
失敗時についつい出てしまう「やったことがなくてわからなかった」「はじめてなものでして・・」。
これもお客様の不審や怒りを買い、不審に思われてしまいます。
お金を払って依頼した以上、やったことがなかろうが初めての体験だろうが、結果を出さねばならないのがプロの仕事です。
何度も言いますが、あなたの経験不足は相手には関係なく、相手はあなたにプロの仕事を期待して依頼しているわけです。
「あなたの経験不足はこちらには関係ない」と言われてしまうのはもちろん、「やったことがないなら、なおさら失敗しないように予測して準備をするのがプロではないか?」を問われてしまうことを忘れてはいけません。
プロとしての洗礼に苦しんでいるインテリアコーディネーターは、プロとしてのあるべきスタンスを理解していないことが大きな原因であることが多いです。
自分の名前で仕事をすることの喜びと、それにともなう責任にしっかり向き合っていきましょう。
ひよこさん
わかどりさん
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