防災を取り入れた生活、といっても、何からどう考えたらいいのか。
そこで、大事にしたいキーワードが「モビリティ」。モビリティ(mobility)とは「移動性」を指す英語です。
たとえばわたしの場合は
「どこでも持っていける」
「軽く持ち運べる」
「折りたたむと小さくなる」
といった「移動させやすい」が基準で、この基準に合わない既存のものは買い換えるなど、少しずつ自分に合ったものを揃えています。
今日は、最近心がけているモビリティのインテリアについてご紹介します。
モビリティのインテリアの利点は、なんといっても「移動することで自分の好きな場所がリビングになる」という点。
今まで使用していたダイニングチェアを辞め、軽く折り畳めるアウトドアチェアに変えたのが大きかったかも。先日の早朝、近所の土手で散歩をしていた時にアウトドアチェアを組み立てたら、すっかりお気に入りのスポットになりました。

また、ダイニングチェアより低い座面高のアウトドアチェアにすることで、ゆったりとくつろげる時間を手に入れることができました。
モビリティを重視することで大事なのが「一石二鳥」、つまり一つのものに多様な使用方法があるということ。移動する際に携帯するので、重量や物量を減らしていく必要があります。
あれもこれも必要・・と足していくのではなく、これはこれの代用として使う、と、防災にも使える、など使い方を工夫してものを用意するようになりました。たとえば、先ほどのアウトドアチェアは、リビングで使える他にもしも避難所に避難することになったときにも体育館に直に座ることなく使えますし、アウトドアを楽しむ時にも使えます。
多様できるものを選ぶことで、結果的に不要なものを処分したので持ち物が減り、室内により大きなスペースを作ることができました。
「こうでなきゃ」と思い込んでいる部分って、実はそうでもないってこと、よくありますよね。
たとえばご飯を炊く時に、炊飯ジャーで炊く方も多いと思います。炊飯ジャーで炊くものだ、と思っている方もいます。でも、ご飯は「炊く+蒸す」ができれば完成するので、炊飯ジャーでなくても蓋つきの鍋や土鍋でもご飯は炊けるわけです。
「OOにはOOでなければ」が「OOをするにはOOでもできるしXXでも可能」であれば、生きる選択肢もそれだけ増えて柔軟に考えられるようになります。
モビリティのインテリアに変更していって、暮らしの無駄や思い込みに気づけた点は大きかったです。
これからも生活の提案者として、柔軟な視点を大切にしていこうと思います。