芒種〜田植えのお祭り〜

みなさんこんにちは。和の空間コーディネーター ed-commons小林です。
暮らしに和のエッセンスを取り入れたいみなさんに和の空間をご紹介しています。

 

0605-1 本日は二十四節気でいうところの芒種(ぼうしゅ)。昔はこの日に田植えをしたり、西日本では梅雨入りのタイミングとされていました。
稲作国家の日本では、主食の稲の成長は何よりも大事。そのため、この時期に神様に無事な稲の成長を祈る神事(お祭り)を開催することが多いようです。
私の住んでいる赤羽でも、東京の神田や浅草などに比べるとかなりこじんまりしていますが、今日は町がお祭りでそわそわしています。

普段は通りで遊ぶことのない子供たちが嬉しそうに街角の山車(だし)に集まってきます。
法被(はっぴ)を着た町内会のおじさんたちが子供たちに手綱を引かせて、ゆっくりと行列は動き出します。それを後ろから見守るお父さんお母さんたち。

大人たちは揃いの法被で神輿を担いで町内を練り回ります。近所の酒屋さんは立ち寄るお客さんに生ビールを注いでくれ、町のあちこちの軒先で宴会が繰り広げられています。笑顔の人たちが町を行き交う一日となりました。
0605-2神社の境内では縁日の屋台が所せましとならび、子供たちが群がっています。
水舎(みずや)に小学生の女の子たちが手を突っ込んで遊んでいたのを軽く注意して、お清めしてからお参り。

 

0605-3たまたま櫓の上で神楽の舞と演奏が行われているのをみて、古典的なお祭りを楽しむことができました。
ひょっとこ男が扇子を持って舞っている最中、大神に捧げる弓矢をさりげなく扇子の上に乗せて大神の元まで運び、大神が弓矢を取るシーンがありました。
また改めて、扇子の意味についても触れたいと思いますが、日本文化では、お金やものを受け渡す時、直接手渡しではなく扇子に乗せて扇子づたいに受け渡しをしていたことはご存知でしょうか?
みなさんが普段目にしている商店のレジにある、お金をいれるトレイ。
あれは、扇子の上で受け渡しをする文化の名残なのです。
そのため、海外にいって釣り銭をトレイに入れて受け渡しをする地域はほとんど無いということを知っていてくださいね。
そんなことを思いながら、神楽と演奏を心行くまで楽しめた夕方でした。

 

0605-4ささやかな祭りの一日。
祭りの一日には、日本人が受け継いできた文化が色濃く反映されます。こうした風景を、いつまでも残していきたいなあと心に強く願う、休日でした。