新米ICが今すぐ身につけるべき、図面の読み方

 

新米インテリアコーディネーターのみなさんは、建築関連の勉強をした人ならともかく、まずは図面の読み方に苦労します。
でも、インテリアの仕事は図面とは切っても切れないものですし、逆にいうと図面さえ読めたら自信を持って仕事ができるというもの。
とはいえ、何からすればいいのやらという方や、まったく自信がない・・という方も多いですよね。
今日は新米ICさんが今すぐ身につけるべき、図面の読み方のポイントを3つご紹介します。
 
 

1.図面には種類があることを知る

図面にはいくつかの種類があります。
種類によって用途や目的が違います。
これからみなさんはたくさんの図面を見ることになりますので、どの図面が来ても慌てないで対応していきましょう。
 
 
平面図(へいめんず)
建物の間取りやサイズが書かれた図面。平面図は簡易的な図面と壁の仕上げ厚など施工のための詳細が記載された平面詳細図(実施図ともいう)などがある。床から1m〜1.5mくらいまでの高さで建物を水平に切断した図面。
 
立面図(りつめんず)
建物の形や仕上げ、外壁に現れる設備などの外部情報を伝える図面。設計図の中では唯一完成した建物の姿を表すので建物の形状がわかりやすい。
 
展開図(てんかいず)
室内や家具の面をデザインする図。四方から見た室内(家具)が時計回りの方向で記載されている。
 
設備図(せつびず)
その名のごとく、給排水設備図や換気空調設備図、床暖房設備図、電気図などがある。ICだと住宅設備機器の設備図に関わることも多い。これらの設備図は平面図をベースとして情報を用途に合わせて乗せていく(平面図に一度にすべて記載されると見づらい)。
 
電気図(でんきず)
設備図の中でもICが照明プランニングや電気計画で一番関わることの多い設備図面。平面図や建物構造を理解していないと難しく感じるかも。
 
断面図(だんめんず)
建物のある地点からある地点を図面上で垂直に切断して横から眺めた図面。上下階の繋がりや高さ関係がわかる。
 
 
ここから先は、住宅系のICであれば知っておきたい知識です。
 
配置図(はいちず)
建物の配置や敷地との位置関係を示した図面。建物(平面図)以外に庭・車庫・植栽・道路の位置・隣地境界線・敷地内高低差・敷地と道路の高低差・方角などが記される。
 
求積図(きゅうせきず)
敷地の用途によってはその土地で建設可能な面積や高さが制限されるので、建ぺい率や容積率の条件を満たした建物であることを証明するための図面。
※建ぺい率→敷地面積に対しての建築面積の割合
※容積率→敷地面積に対しての床面積の合計の割合
 
矩計図(かなばかりず)
建物の水平面に対する垂直方向の高さ関係を見る図面。建物を垂直に切り取った断面。
 
伏図(ふせず)(基礎伏図・土台伏図・2階床伏図・小屋伏図)
基礎や床組み、骨組みを主に真上から見下ろした(もしくは下から見上げた)図面。
 
プレカット図
現代の建築の建材は、構造に基づいて、柱、梁、桁材の仕口や継手をプレカット(※プレ=事前)工場にてあらかじめ加工されてから現場に運ばれることがほとんどです。プレカット図は基本図面(配置図・平面図・立面図・矩計図・床伏図・小屋伏図・母屋伏図・屋根伏図・展開図・断面図・軸組図・詳細図など)を元に作成される。
 
 

2.図面の縮尺を瞬時に読み取る

せっかく3スケ(3角スケール)を買ったのに、その使い方を知らない、使い方がよくわからない・・というICさんも多くいます。
図面には必ず縮尺が書いてあります。
慣れてくると、この図面はどの程度の縮尺で書かれているのかがわかってくると思いますが、まだ慣れていないICさんは図面をみたらまず最初に縮尺をチェックしましょう。
くれぐれも、3スケの面を間違えないように!
縮尺1/100の場合→3スケは1/100mを使う
縮尺1/60の場合→3スケは1/600mを使う
縮尺1/50の場合→3スケは1/500mを使う
縮尺1/30の場合→3スケは1/300mを使う
縮尺1/25の場合→3スケは1/250mを使う
縮尺1/20の場合→3スケは1/200mを使う
 
 

3.記号情報を読み取る

これ、とっても大事なのですが、図面に記載されている記号を理解していますか?
 
たとえば筋交い。サッシ記号。天井高。ドア番号。吸気口や換気扇。冷蔵庫。造作棚。パイプスペース。エアコン。ドレン管。ブラケット照明。電源。スイッチ。
 
ざっとあげただけでもたくさんありますね。
けれどこれはまだまだ序の口。図面から読み取れる情報はたくさんあります。
図面に描かれた基本的な記号情報の一つ一つが読み取れないと、できないことを提案し、簡単にミスにつながっていってしまいます。
 
 

いかがでしたか。難しかったでしょうか。
 
よく新人ICさんからは
「私はカラーコーディネートがしたくてインテリアコーディネーターになったので、図面のことはよくわからない」という愚痴を聞きますが、もうそれは本末転倒。
(自宅の模様替えだったら図面が読めなくても失敗してもいいのですが・・。)
インテリアの仕事はほぼ図面とセットです。
図面が読めないまま提案すると、現場の職人さんや現場監督から「これはどうやっておさめるの?どうやって作るの?本当に検討した?」と言われてしまう事態にも・・。
プロは現場のおさまりや作り方を知った上でお客様に提案し、それで施工して報酬をいただいているわけで、図面が読めないとそもそもプロとは言い難いですよね。
図面って苦手だなーといわず、まずは図面を読む訓練から行いましょう。
 
 
図面は設計者から託されたメッセージ。
このメッセージが読めるか読めないかで、ICの提案力や力量が問われているといっても過言ではありません。
苦手でも、練習すれば必ず読めるようになります。
諦めずにしっかり勉強していきましょう。