パリの「なんちゃって和食や」に思う

今回のパリ出張の大きな目的の一つに「現地のなんちゃって和食やを体験する」というのがあります。
フランスは、この30年間で約14倍ともいわれる和食レストランの増加がありました。現在、パリ市内だけでも700店舗以上存在します。
これの何がすごいかというと、隣国のドイツ料理、スペイン料理、イタリア料理のお店というのは本当に少なく評価が低いのです。自国が一番と誇るフランスにおいて、ヘルシー、高級感、おいしい、きれい・・ 美食大国フランスでこのように評価が高い民族料理はフランス料理と和食くらいでしょう。
しかし、いくつかの諸事情により、その和食レストランの9割以上が実は日本人以外のオーナーが経営している「なんちゃって和食レストラン」です。
だからこそ、日本人がみたら「えっっ・・・?!」と思う和食が横行し、しかもその「なんちゃって」が「和食」だと思われている現状があります。0708-1

クールジャパンと政府が盛んに文化の輸出支援をしていますが、一方で、なかなかうまくいっていないのも現実としてありますし、あまり自国の文化を理解していない日本人が多いのも悲しいけれど事実です。日本の何が素晴らしいのかと言われても戸惑う日本人は多いのでは無いでしょうか。
その問題点を課題として認識し、これからの日本文化の発展や理解に一歩踏み込むのがed-commonsの使命と考えています。

 

昨日はパリ市内の中心に色々と見て回りましたが、驚きの連続でした。
韓国系が経営している和食レストランでは、味噌汁のお椀にレンゲが無造作に突っ込まれて出てきましたし、ショーウィンドウの中、トルソーに着物のディスプレイをしている日系の雑貨やさんでは、目を疑うような乱れた着付けで思わず声がでない場面もありました。
アレンジというのは基本があってこそ生きてくるもので、基本の型には全て意味があります。
日本文化の意味をきちんと学び、伝えていく作業が必要だ、と大いに感じているパリ市内視察でした。

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