酒器のいろいろ

みなさんこんにちは。和の空間コーディネーター ed-commons小林です。
暮らしに和のエッセンスを取り入れたいみなさんに和の空間をご紹介しています。

 

梅雨前の東京は初夏の陽気。きりっと冷やした日本酒とお刺身がおいしい季節ですね。
今日は日本酒の楽しみ方が倍増する、酒器についてお伝えしていきたいと思います。

 

酒器とは、酒を取り分けたり飲む時に用いられる器を指します。
一つずつ紹介しますね。

 

盃・杯(さかずき)
0524-5主に日本酒を飲むために用いられる器です。祭壇に供える時にも使います。多くは皿状か円筒状で、皿の下部には高台と呼ばれる脚がついています。
材質は、漆器、ガラス、金属製・陶磁器製・土器製があります。

 

猪口(ちょこ)
0524-6イノシシの口と書いて、猪口と読みます。器を上から見ると、イノシシの口のような形をしていることからこの名前がつきました。もともとは本膳料理に用いられ、和え物や酢の物などの少量の料理を盛り付けるためのお皿でしたが、お酒を飲むための器を指すか、そばつゆをつけるための蕎麦猪口のことを指すようになりました。蕎麦猪口に近いフリーカップも最近は多く作られており、デザート入れやキャンドル入れなどでも使います。素材は陶製やガラス製が主流です。

 

ぐい呑(ぐいのみ)
0524-2一般的にお猪口と呼ばれる器よりも大きなサイズのものをぐい呑と言います。
名前から言って、ぐいっと呑む・・ショットグラスのように杯をあおる飲み方を想像してしまいますが、一口ずつ味わいながら飲みたいですね。

 

徳利(とっくり)
0524-4首が細く下部が膨らんだ酒器。昔は酒屋さんに徳利を持ち込んで酒を買っていたのだそうです。飲食店や自宅では、1合〜2合程度の大きさの容量が主流です。陶製、または金属・ガラス製のものがあります。燗酒として湯の中につけるイメージがありますね。

 

銚子(ちょうし)
燗酒を移し替える容器です。銚子と徳利はほぼ同じものとして使われていますが、実は違います。
居酒屋さんなどで日本酒を「お銚子一本」と注文しますが、お銚子って、もともとは結婚式の三三九度で使われる柄の長い容器のことだそうです。皆さんがいつも居酒屋や家庭でお銚子と呼んでいるのは、徳利のことだったんですね。
sansankudo_350_263

出典:http://www.ams-kyoto.jp/sansan_kudo.htm

 

片口(かたくち)
0524-3
これも、卓上で猪口やぐい呑に酒を注ぐための容器で、鉢状かコップのような形にそそぎ口が付いています。1合〜2合程度入りますが、酒以外にドレッシング入れや小鉢としても使います。最近では洗いやすいなどの理由で徳利の代わりに使用されることが多くなりました。

 

ちろり(銚釐)
tuchimetanpo1変わった名前ですね。家庭ではあまり見かけることはなくなりましたが、酒を燗するときに使う、細長い金属製の入れ物です。酒を注いだ状態で湯に浸けて酒を温めます。現在は主に、居酒屋や小料理屋で使われています。
熱伝導の高い銅や錫(すず)製が一般的でしたが、アルミ製の製品も多くあります。
出典:http://www.seikado.jp/7693

 

いかがでしたでしょうか。

特に最近は、デザイン豊富な猪口やぐい呑が沢山ありますね。器選びも楽しみの一つと思います。素材や形によって、繊細な日本酒の味わいが変わりますので、まずは好みの器を揃えてみるとよいでしょう。1個ずつバラバラのデザインをお持ちの場合は、お客様にも器を選んで頂けたりして楽しいと思います。
私が今まで出会った中で忘れられないのは、富山県の名産である錫製の猪口です。細いショットグラスのような形状で見た目もかっこよかったのですが、口をつけた途端、錫の素材が持つまろやかで少し冷えた飲み口が非常に日本酒に合うと思いました。気に入ったデザインを探し求めるのもおもしろいですね。