「〜ないから」で諦めてしまうあなたに

このサイトには、ありがたいことにインテリアに関心のある方の他にも海外進出を考えている方たちも結構見てくださっています。
先日こんなメールが来ました。
「フランス進出を考えているんですね!実は私も憧れているのですが、フランス語も未熟だし何かのプロフェッショナルというわけでもないし、無理かな〜なんて思いつつもなかなか諦められなくて・・」

今日は、そんな方達向けに、私のつたない経験をご紹介します。

 

海外進出でもなんでもそうですが、何かをはじめようと思った時、「○○の能力が自分には無い」
「○○するにはまだ未熟だから」「ご縁がないから」「情報がないから」「やる方法がわからないから」と諦めたことはありませんか。

 

実は私、フランス語を勉強し始めたのは29歳の時。今から12年前です。
学生時代からやっていると思いましたか?ちょっと遅いデビューですかね。

 

フランス語は子供の頃から学習したかった言語の一つでした。
アルセーヌ・ルパンが好きな私は「いつか原語でルパンの小説を読んでみたい」とずっと思っていました。
大学に入学した時にフランス語演習があることを知り、意気揚々と申し込みしたものの、
かなりの高倍率であっけなく落選。
当時はずっと受けたい授業だっただけに落選したことはかなりショックで
「とってもやりたかったけどご縁がなかった」という事実は心の痛みとなって残りました。
今から思えば、授業以外でも学ぶこともできたはずなのに、
「ご縁がないのだから2度とフランス語を勉強しようなんて思わないようにしよう」と心に封印しました。

今から思えば、長年片思いしていた相手にあっけなくフラれたかのような大ショックだったんでしょうね。
 
 

数年後、働きながら和雑貨のネットショップをはじめた時のこと。
フランスからの問い合わせが何軒かあり、「自分の商品はフランスで売れそうだな」という感触をつかみ、1ヶ月ほど現地での展示会を敢行。
展示会に来てくださるフランス人の方になんとか片言でメルシーとかボンジュールをいうのが精一杯。
アメリカに留学していたこともあり、英語で会話はなんとかなるでしょくらいにしか思っていませんでした。

フランス語、あんなにできるようになりたかったのに。
 
 

そんな私がフランス語を学ぶことにしたきっかけは、29歳で再度フランスを訪れた時。
展示会の成功から「ヨーロッパで和柄のナプキンペーパーを作って売ったらおもしろいかも」
と新しいビジネスを考えていました。
パリの町歩き中、パリの中心地にあるオペラ座の某うどん屋さんに入って、フランス人たちがうどんを食べているのをみてその思いは強くなりました。

その時です。カウンターの隣に座っていたフランス人の男性が声をかけてきたのは。

 

「日本語を教えてくださいますか?」と彼は丁寧な日本語で言いました。
彼は私と同じ歳か、私より数歳、年が上くらいにみえました。
ちょっと戸惑いながらも、彼の教科書やノートを見せてもらって愕然。
几帳面に書かれたノートはとってもきれいな筆跡で、日本人が書いたのかと思う見事さでした。
聞けば、彼はクレルモン=フェランという小さな町から、日本語を学びに月に何度かパリまで電車で4時間近くかけて出て来て勉強しているとのこと。

 

正直、驚いたと同時に羨ましかったし恥ずかしかったし悔しかった。
彼は日本には一度も行ったことはないけれど、日本語がとても上手。
「いつか日本で働いてみたいから」という理由で、大人になってはじめた日本語勉強に仕事の合間に真剣に取り組んでいました。
その気になれば、本当にやりたかったら、彼のように、どこにいたって、いつからだって、やれるのか・・。
それにひきかえ、私は・・。

 
 

それまで私は「ご縁がなかったから」「学ぶきっかけがなかったから」「今更覚えられない」とやることを放棄していました。
今から思えば「やらない理由」を自分でたくさん作って自分を守っていたんですね。
「やりたかったけれど学ぶきっかけがなかった」
「やりたかったけどご縁がなかったからやらなかった」
やらなければ、やって失敗することもない。
失敗して恥ずかしい思いをすることもない。

 

でもね。
本当は、私、フランス語、話せるようになりたかったんです。
本当は、私、フランス語、読めるようになりたかったんです。
なぜ今まで素直に「やりたい」って言えなかったんだろう。
自分の本当の思いに気づいた瞬間でした。

 

その晩、ホテルに戻って、ベッドに寝転びながらフランス語の会話帳とにらめっこ。
12年も前の話ですが、「私だってがんばれば、きっとフランス語を読めたり話せるようになるはず」と思ったことを鮮明に覚えています。

そう、それが、私のフランス語学習のスタートなんです。
 
 

それから12年が経ち、今に至ります。
紆余曲折の牛歩の歩みながら、ようやくDELF B1レベルにトライすることになりました。(目標はB2です!)
試験という試練は自分のレベルを大きく引き上げてくれるチャンスですね。
この試験をきっかけに諸々飛躍したいなと思っています。

フランス語はむずかしいですが、わからないこと、むずかしいことにぶち当たるたびに、「なんて素敵なんだろう!」「これを覚えたらもっとわかるようになるのか!」と不思議とワクワクしています。
 
 
もしかしたらね。
大学に入った時にそのまますっとフランス語演習を受講できていたらそんな風には思わなかったかもしれないですよね。
案外、むずかしいと感じてすぐに挫折していたかもしれません。
やりたかったのに授業を受けられなかった痛みを、悲しさを味わっているから、だからやれるのかも。
 
 

でも、12年の間、ずっとまじめにフランス語を勉強してきたわけではないんです。
正直、会社員としての仕事が忙しく数年フランス語に全く触れていなかった時期もあります。
今でも忙しくて数日前の勉強が頭からすっぽ抜けてしまうことも・・ありますよっ!

 

全然覚えられない、理解できない、ダメだなぁと思う時もあります。
私ってば能力ないんじゃないか。ってね。
でも、できない理由を「やらない言い訳」にしないようにしています。

 

話は変わりますが、筋トレってね、生きてる限り、いつから始めても効果があるそうです。
だから、たとえ80歳から筋トレを開始しても、筋肉がつくんだそうです。

 

筋トレだろうが語学能力だろうが、人間が習得可能な能力であることは一緒。

それにほら、両者の共通は「継続することで能力があがる」ということ。

だから能力がなくても何がなくても、日々筋トレのように続けて行くことで、
ある程度は能力があがることを信じています。(前向き過ぎますか?笑)

 

能力がない、情報がない、お金がない、チャンスがない、で「できない」は
未来永劫に「できない」わけではありません。
ないなりに何かを続けていくことで、「できない」はいつか「できる」に進化します。

 

だからね。最後にもう一回言います。
「○○の能力が自分には無い」「○○するにはまだ未熟だから」「ご縁がないから」「情報がないから」「やる方法がわからないから」と思っている人へ。

 

その気になれば、本当にやりたかったら、どこにいたって、いつからだって、あなたはやれるんです。できるんです。
あなたさえ本当に願えば。