blue oceanを目指すかred oceanを目指すか-EQUIP HOTEL 2016-

先日パリに行った目的の一つ、それはEQUIP HOTEL(エキップホテル)2016の視察。
EQUIP HOTELとは、2年に一度パリで開催される、レストランやホテルの内装デザインや設備、厨房機器などの国際見本市です。

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前回(2014年)のデータによると、EQUIP HOTELは出展者数1600社、来場者数は11万人を超える規模のビジネス見本市です。
インテリアは照明、家具、内装材などのメーカーが出展するほか、厨房設備機器、食品メーカーも数多く出展。
期間中はヨーロッパ各国の有名シェフによる料理コンテストなどが開催され、デザイナーたちのコラボ展示STUDIO16に多くの来場者が集結していました。

特に食品メーカーたちの出展フロアは、入った瞬間、ワインと芳醇な食べ物の匂いがたちこめ、マルシェブースには人が殺到。お昼時ということもあって、多くの来場者たちが試飲のワインを飲み、試食のハムやフードフィンガーを食べて大混雑していました。

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全体を通して言えるのは、フランス国内の出展社、欧米の出展社がほとんどを占め、日系企業はほんの数社。来場者もアジア系はもちろん、日本人をほとんど見かけることはありませんでした。
それだけヨーロッパ企業主体の見本市だったと言えます。

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ところで、同じようなインテリア系の見本市maison et objet(出展社数3,194社、来場者数7万8000人)と比べると、さほど規模はEQUIP HOTELと変わらないのですが、日本人来場者数は1,862名(2012年)をマーク。フランスを除いた国別来場者数は7位という、多くの日本人が訪れ注目する展示会です。
maison et objetはJETROもジャパンパビリオンというブースを出して日系企業の出展や来場を後押ししているのもあるのでしょうが、一つの展示会に大船団状態で出展するというのは安心という反面、一つの企業として目立つこともなく、結果として商品の反応や商談が薄くなりがちです。
何より競合ひしめく既存市場のred oceanでパイを奪い合うということにもなりかねません。

 

反して、あまり日本で宣伝されていないEQUIP HOTELは、状況が全く違います。

伝統工芸品や日本発のインテリアメーカーがヨーロッパでの販路開拓という位置付けでこのレストランやホテル業界に特化した見本市をみた場合、やり方次第では逆に競争のないblue ocean状態だなという印象を持ちました。

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未開のblue oceanを目指すのか、日系企業がひしめくred oceanを目指すのか。
インテリアだからmaison et objetがいい、というわけではありません。こうした市場価値や動向も海外見本市出展の検討に入れておくことをお勧めします。