ビジネスセミナーに思う2つの視点

先日、お誘いを受けて海外進出企業を集めたビジネスセミナーに行ってきました。
会場を見渡してみると、参加者は、女性、女性、女性・・
初めての会合で、どうして私はここに呼ばれたんだろう・・と確認してみると、
どうやら「海外進出企業」で「女性経営者」というセグメントで参加者が集められたようです。

挨拶しながらお話を伺ってみると、自然食品やエステ、アパレル、アートといったテーマで日本と海外を結びつけるお仕事をされている元気な経営者が多く、大変勉強になりました。

が、開始5分で奇妙な気持ちになり。
「帰りたい・・」とすら思うように。
今日はそこで経験した出来事をみなさんにシェアします。

 

信頼関係を築く為にフランクな口調である必要はない

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にこやかに明るく司会を務めていらっしゃるご年配の男性が、
「〜じゃん」「〜だね」「〜かな」「〜しようか」「〜してね」「〜はさぁ、〜だよね」
といったように、親が子供に話しかけるような、かなりフランクな話し方をされていたのです。

どうしたんでしょう、この幼稚な話し方。
今までビジネスセミナーでこういう違和感を感じたことがなかったので驚きました。
聴衆がほとんど女性だから(女性に受け入れやすいように)?
親しみを込めて(いるつもり)?
だとしたら、その意図は、初対面の聴衆(少なくとも私)に届いていません。
むしろ、このビジネスセミナーの品位は低そうだなと思わせてしまっているあたりが残念です。

 

この日の参加者は、30〜50代の女性経営者。
みなさん、仕事を通して社会経験ももちろんある方ばかり。
しっかりと利潤を追求するビジネスをされているからこそ
幼稚園や学校のように「その場に集められた人同士、仲良くしましょう」ではなく
業界の情報交換や協働をきっかけに自主的に関係が深まることを経験されています。

 

決して司会者が猫なで声を出してフランクな口調をしたから
人間関係が生まれるわけではありません。
その場にいる人間が場にふさわしい礼節をわきまえ
それぞれ相手に対するリスペクトを抱くことこそが、
信頼のおける人間関係を構築していくもの。

 

生まれ育ちが問題ではなく、どこで何をした人かが重要

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そのうち、ある女性経営者が登壇して事業紹介を始めました。
終わった後、猫なで声の司会者が親しみをこめて(おそらく)、
「○○さんはフランス生まれフランス育ちで、フランスにお知り合いが多そうだよね。
ビジネスチャンスになると思うので、みなさんぜひ繋がってね」
と言いました。

 

ちょっと待って。ロジックがおかしい。
いくらフランスがコネ社会だったとしても、フランスで生まれ育った人とつながることでビジネスチャンスが生まれるのだろうか?
これを小林に置き換えてみると
「小林さんは東京生まれ東京育ちで、東京にお知り合いが多いんだよね。
ビジネスチャンスになると思うので、みなさんぜひ繋がってね」

 

ええええっ
言われた事・・ありません(汗)。

 

私の周りは東京生まれ東京育ちが多く、ほとんどの知り合いが東京にいます。
しかしこの私のバックグラウンドはビジネスを考えるきっかけになったことはあっても、それがビジネスに大きく関係しているということはありません。
また、このバックグラウンドでどなたか紹介する、というのも、自分が相手の業種に関係ないものであったらなかなか難しいですよね。
万一紹介できたとしても、相手にとってどんぴしゃの内容かというとかなり難しいものです。

 

ただ知り合いと繋がればいいというのではなく、ビジネスにはギブアンドテイクが必須。
そして、「教えてください」「紹介してください」ではなく「紹介します」「こんな情報を持っています」といかに自分がその場にいるメンバーたちに貢献するかを伝える事が大事です。
東京にいようがパリにいようが相手に貢献する気持ちを忘れていては、ビジネスはなかなか広がっていきません。
だから、ビジネスセミナーや人と知り合う際には、小林がどこで生まれ育ったかというよりも、小林はどんな事ができてどんなサービスを提供できるか、お互いの共通点を絡めて話すようにしています。

 

色々と思うところのあるビジネスセミナーではありましたが、改めて人とつながることは何かということを考えさせられたいいきっかけでもありました。