選び方を知らないから、選べない。

前職を退職する時、仲間達に自分がやりたい事を告げたら第一声が「なんだか面白そうだね!」でした。
その言葉にかえって励まされて、涙が出るくらい嬉しかったのを覚えています。

 

私のやりたいこと、それは、「お客様の本来の目的に叶う空間をつくる」こと。
空間を提案し、ものを作り整えるのは、どこの空間コーディネーターもやっていることです。
私がやりたいのは、「なぜ、そこに、それが、存在するのか」にしっかり向き合い、お客様が本当に必要としているものは何かをサポートすること。
実は、これは、悲しいかな、なかなかできないことなのです。

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先日開催したインテリアセミナーのお客様が、セミナーが終わった後にこう言いました。

 

「私は、以前家をリフォームした時、工務店から「このカタログの中から壁紙を選んでください」と言われたけれど、たくさんありすぎて、どれを選んでいいかわからなくなってしまって。変なのを選んでもどうかな・・と思って、結局大工さんに「どれがおすすめですか?」ときいて、大工さんが一番コレが人気だよといった「無難」なものを選択しました。
でもね。このセミナーを受けて気づいた。選び方がわからないから好きなもの、無難なものを選んでしまったけれど、結局選び方を知らなかったんだって。あの時プロに選び方を教えてもらっていたら、もっと家づくりは楽しかったのに。」

 

そうなんです。
多くのインテリアコーディネーターさんや設計士、工務店は数ある品番から「この中から選んでください」と言い「おすすめはこれです」とお伝えしますが、選び方を教えている人は、実はほとんどいません。
なぜかというと、実は、選び方を説明できないから。

 

私は、お客様は、最終的には自分が納得し、判断し、選んでいただきたいと思っています。
「悩んだけれどプロに後押しししてもらって自分で納得できるものを選んだ」という思いが、ゆくゆくは、お客様の自信につながり、満足につながるからです。
ですので、お客様にはまず、「考え方」や「選び方」を伝授しています。
選び方を知ったお客様は、選ぶ権利を適切に施行できるようになります。
そして、選んだものがどれだけ満足や幸せをもたらすものかを完成後に知ることになります。

 

選び方を知って、本当の意味で満足してもらいたい。
「自分で選んだ」ことに誇りをもって、その空間を長く大切にして欲しい。
少しでも、そのお手伝いができたなら、空間コーディネーターとしてこんなに嬉しいことはありません。