幸せになれる仕事の選び方

数ヶ月前、事務職をやっている知り合いの女性から連絡があってランチを食べていたときのこと。
「好きな事をして起業したいんだけど、どうしたらいいかな?」と悩んでいるようでした。
そこで、好きな事ってなにをするの?ときいたら、色々あってよくわからないのでこれから自分探しをしながら探そうと思っているとのこと。
なるほど、今、ちまたではいろんな自己啓発セミナーや習い事があるから、そういうのに行くのかな?と思いつつ、
ところで、なぜ起業なの?ときいてみたところ、「会社の人間関係に不満があるから、そういうしがらみの無い起業がいいかなって・・」と。
なんとなく彼女が言いたいことが段々と見えてきました。
会社の人間関係に不満がある→人間関係にしがらみの無いところで働きたい→一人で自由に仕事したい→しかし商売の種がみつからない→自分探しをしたら「好きな事=幸せに働ける」商売の種がみつかるかも!

 

今の仕事をしているのが辛い、自分が不幸に感じてしまうという彼女に、何から話そうか迷いましたが、ちょうど半年前のTVで林修先生が「幸せになれる仕事の選び方」という話をしていたことを思い出し、彼女にシェアすることにしました。

 

林先生は「幸せになれる仕事の選び方」を、以下のグラフで順位付けしていました。
さてみなさんはどの順位が「幸せになれる仕事の選び方」だと思いますか?
「できることとやりたいことを比べたら、やりたいことの方が幸せになれるよね」
だいたいの人がそう思いますよね。彼女も、右上1位、右下2位、とつけました。
林先生の正解はこちら。

やはり、想像通り「やりたいxできる」のゾーンが1位ですが、「やりたくないxできる」のゾーンが2位とは意外に思いませんか?
また、「やりたくないxできない」なんて一番幸せになれそうもないゾーンが3位で、「やりたいxできない」がまさかの4位。

 

林先生の解説の概要は大体こうでした。
仕事というのは、趣味とは違って「成果(物)に対して報酬」が発生するもの。
だから、仕事というのは本人のやりたいやりたくないに関わらず「成果(物)を出す事でその人個人の価値が(労働対価という報酬で)認められる」ものである。
もちろん、「できるxやりたい」ことで認められ対価が与えられたら一番ハッピーだけど、実は「やりたくないけれどできる」仕事であれば、一定の成果を出せて価値を認められるため、そこそこ幸せなのだとか。
そして、多くの人がこの「やりたくないけれどできる」仕事に就いているとのことです。
きいてみると、彼女も「やりたくないけれどできる」仕事のゾーンにいました。
好きでやっているわけでもないし色々不満を抱えているけれど、でも自分にできる仕事で給料をもらっているし安定した生活を送れている。
そんな彼女は、ものすごくハッピーじゃないかもしれないけれど、林先生に言わせると、仕事の選び方は間違ってはいないと言えます。
いろいろしがらみがあって嫌な面はあるけれど、自分にできる仕事である程度認められ、その労働対価をもらって安定した生活を送っているからです。

 

そして、なぜ、「やりたいけどできない」仕事が最下位なのかというと、
「できない」ということは仕事として「その人が行う価値」を認められないということ。
もしとってもやりたい仕事に就けたとしても、その仕事ができるレベルに達していなければ評価されないことになります。
「やりたかったのに全く認められない」仕事を選ぶと、悲しい現実に「こんなはずではなかった・・・」とストレスを抱える事に。
それよりもそもそも「やりたくないしできない」と思っている仕事は、評価が低くてもやりたくも無いし認められると思えっていないのだからショックはあまりない。
そういう理由で、この4つの中での幸福度は3番目なのだそうです。

 

これね、私、よーくわかるんです。
自分が事務職からインテリア業界に天職した30代前半。やってみたい!と思ってこの業界に未経験で飛び込んだけれど、当時はインテリアの知識と経験がありませんでした。
図面の描き方もわからず毎日ダメだしの嵐、作業が遅くて時間内に終わらず、担当を外され激しく怒られる。自信がないからオドオドしてしまい、仕事中は生きた心地がしませんでした。
やってみたくて、好きで始めたのに「自分にはできない、向いてない」と認めざるを得ないこの辛さ。
今まで事務の仕事をしていたときは比較的高い評価をいただいていたので、「ダメ人間」と烙印を押されたようで悔しく悲しい思いをしたものです。まさに、不幸な気持ちでいっぱいでした。

 

でもね、林先生はこうもおっしゃっていました。
「「できない」のレベルは、本人の努力と時間でいくらでも「できる」レベルにあげることができる」

・・そうなんです、できないことは永遠にできないわけではありません。

今はできなくても、勉強したり経験をつめば、・・・ホラ、1位のゾーンにあがることだって可能です。
そう、今の私のように(照れ)。
でも、これは結構難しいんです。「自分には向いていない」と思ったら、大抵の人は諦めて仕事を変えることを選ぶでしょう。4位から1位の幸せ度にいくには、どんなに評価されなくても、ひたすら「できる」レベルをあげる覚悟が必要です。

 

もし、「やりたくないしできない」仕事をしている3位のゾーンにいるあなたは、「できる」レベルをあげたら、ものすごくハッピーじゃないかもしれないけれど、今よりも幸せになれます。
もちろん、「やりたくないけどできる」仕事をしている多くの人だって、「やりたくない」から「やりたい」に意識が変われば、1位のゾーンにいくことができるんですよ。それに、仕事でものすごく幸せにならずとも、プライベートが充実していることで幸せを感じている人もたくさんいます。

 

そして、この話の最後の方に、林先生は「自分がラクにできること」を探すことが、「幸せになれる仕事」を見つける近道だとおっしゃっていました。

 

というわけで、ランチ中に林先生の話を一生懸命説明したのですが、彼女が本当に納得したか、悩みを解決できたどうかはわかりません。
けれど、幸せになれる仕事の選び方は、特別難しいことではなくて、「自分がラクにできること」から探すのが近道、というのは心に響いたようです。

 

さて、みなさんは、幸せになれる仕事、していますか?