ご挨拶

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ed-commons(えどこもん)とは、その名の通り、江戸時代に華々しく発展した図案の総称「江戸小紋」を指しています。
生まれ育った東京の誇り高い文化を継承し、世界中の皆さんに笑顔や幸せの空間を届ける意味を込めて名付けました。
インターネットが普及し、飛行機や電車でほとんどどこにでも行けるこの現代。生活は便利になり、簡単になり、ものすごいスピードで情報が流れていきます。
物質的にこんなに豊かな社会になったのに、いつも何か物足りなさを感じる私たち。
人間は、一体何のために、どこを目指して歩んでいるのでしょうか。
 歴史をひもとくと、日本はその地形的・気象的な条件から、古来より定期的に台風や地震、津波など厳しい自然の災害にさらされる国です。
いつしか日本では、木や山や川、万物には神様が宿っていると考えるようになり、八百万神(やおろずのかみ)の信仰が生まれ、万物を注意深く観察し、助け合って共存する文化が育まれました。
中国や韓国からの異宗教や異文化をうまく取り込んでおおらかに共存できたのは、日本最古の17条の憲法の第1条にもある「和を以て尊しと為す(以和爲貴)」の精神があったらこそ。たとえ信じるものが違っていても、お互いを尊重し、礼儀を守り、そして仲良くすること。
のちに武道や茶道に通じる、日本人が古来より大事に守っている精神です。
私は学生時代にアメリカに留学し、人々の暮らしを見たくて世界各地を放浪する旅に出ました。
その中で、日本人の行動の根底には「おもてなし」の精神があり、相手への気遣いや自分への誇りが流れていることに気づきました。
日本人が大切に育んできた「おもてなし」の精神があふれる空間を、凛とした厳しさの中にも安らぎのある空間を、食にこめた想いを、世界中の人々にぜひ知ってもらうべくこの仕事を立ち上げました。
日本の住まいや食の空間を通して、和を尊ぶ世界をつくっていけたらと願っています。

 

2016年4月
ed-commons代表 小林 暢世