階段?箪笥?箱階段の魅力

箱階段とは、階段の段板の下を箱型に何箇所かに区切り、階段の側面や段板、蹴込部分に引き出しや開き戸、引き違い戸、けんどん、揚げ板などの付いた収納戸棚のある建築家具のことです。
町家や茶室などでこの箱階段は用いられ、実際に階上に行くための階段に収納がつけられたり、移動型の小さな家具調のものだったりといくつかのタイプはありますが、階段下の無駄な空間を有効活用した収納として見たことがある方も多いのではないでしょうか。

出典:http://item.rakuten.co.jp/malsyo/1219934/#1219934

箱階段の魅力は、見た目の可愛らしさや遊び心もありますが、なんといっても一台3役といった多彩な機能です。
今日は代表的な機能をご紹介します。

 

収納

階段の構造の隙間部分に引き出しや扉をつけているため、収納量としてはそう大きなものではありませんが、細々とした日用品や雑貨をしまえるのが魅力です。
以前新築を建てたお客様で、階段を桐で作り下の段に着物を収納できる引き出しを作って欲しいとご要望を出された方がいました。結局予算のご都合と収納量が思ったよりも少なく断念されたのですが、階段を文庫本用の収納にしたりおもちゃの収納にしたりというご要望は今でもあります。
少ないスペースを有効活用したいという日本の住宅事情もありますが、ちょっと遊び心のある収納スペースにもなり、なかなか魅力的ですね。

間仕切り

将来お子さんの部屋の間仕切って使いたいのだけど、壁を作って完全に分断させるのではなく、ゆるやかな間仕切りで室内で交流できるようにしておきたいという方で、箱階段のような収納ができる間仕切り家具を探している方もよく聞きます。階段部分に腰掛けたり小物を飾ったりなど、個性的に楽しい間仕切りにもなりますね。
リビングとダイニングの間のパテーション代わりに箱階段型家具を取り入れる方もいらっしゃいます。

ステップ

スキップフロアといって1フロアに複数段の段差があるような間取りの場合、ステップの代わりとして1〜2段の箱階段を使われる方もいらっしゃいます。靴下などで滑らないよう、滑り止めシールなどの工夫もしっかりしておきたいですね。


出典:http://kyomachiya.hachise.jp/isho/isho_3_4.html
いかがでしたでしょうか。
現代のお家でも有効活用できる箱階段はすてきな和風インテリアのひとつ。しかも一台で3役にもなる便利な家具って、実は海外にはほとんどありません。これもまた日本ならではのすぐれものですね。