木曽五木の価値を知って家づくり・店舗づくりに役立てよう

木曽五木という言葉を知っていますか。
古来から日本の建築物は木材を使用していました。なぜならば、日本は国土の2/3が森林で、樹木がふんだんにあったという背景があります。日本には、杉、椿、柳など日本固有の樹木がいくつかありますが、江戸時代、城下町を作るために銘木を伐採しすぎて産地である木曽の山が荒れてしまいました。その時に木曽地方を統治していた尾張藩により樹木の保護政策が打ち出され、伐採を禁止された5種類の木が檜(ひのき)・檜葉(ヒバ)・椹(さわら)・槇(まき)・黒檜(くろべ)です。この5種類の木を木曽五木と言います。
今日は銘木の代表格、木曽五木の特徴をご紹介します。

 

檜(ひのき)

日本と台湾が原産の針葉樹です。柔らかく木目が緻密で日本では最高級の建築材と言われ、神社や寺院によく使われています。そのため、檜からはヒノキチオールという成分の精油がとれ、独特の香りを放ち殺菌効果もあります。
日本では、新築の木造住宅や森林浴の香りとして入浴剤や芳香剤で使われる事も多いですね。

 

檜葉(ヒバ)

ヒバもまたヒノキチオールの成分を強く持っています。別名は「あすなろ」といい、檜に似ているので「明日は檜になろう」としてもなれなかったという伝説から「あすなろ」という名前がついたともされています。
ヒバは枕木や船の材料などに用います。なによりシロアリに強いので、ヒバで建築すると数年間は蚊が入らないと言われています。

 

椹(さわら)

檜とよく似ています。檜よりも成長が早いですが木質が柔らかいため、柱などには向きません。水や湿気に強く、檜やヒバのような強い香りがしないのが特徴で、ご飯のおひつや風呂桶のほか、襖、障子の組子材に使われています。
殺菌作用があるので松茸などの食品の下の敷物として使われる葉っぱが椹です。

 

槇(まき)

防風林などによく植えられています。丈夫で朽ちにくく、水に強い性質を持ち、古来より高級な棺や水槽、船などの建材としても使われています。高野山では霊木とされています。

 

黒檜(くろべ)

木材になるとネズコという名前で呼ばれています。木目の肌は緻密で、軽くて柔らかいので加工しやすい木材ですが、強度は低いのが特徴です。建築では天井板や戸障子に使ったり、和机、箱、曲物、下駄などで使います。

 

「あっ、ここにこの材木を使って、結構こだわっているなぁ」と見る人は素材をチェックし価値を見出すもの。
家づくりや店舗づくりでは、適材適所の木を知るところから始まります。ぜひ、日本の誇る銘木を知り、効果的に使ってみてくださいね。