見えない空気を制するー給気と排気ー

いい空間とは新鮮な空気が適度に取り込まれ、そして換気されている空間です。

人間は1時間に500mlのペットボトル約900本分の呼吸をしているのだそうです。
人が集まる空間となると、かなりの新鮮な空気が必要ということになります。

となると、気になるのは不特定多数の人数が集まる店舗の給気と排気。
ふだんあまり気にしませんよね。
今日は給気と排気のポイントをご紹介します。

給排気のバランス

空気の取り込み方にはバランスが必要です。
基本的には、外からの新鮮な空気(給気)と、室内から外に逃がす空気(排気)の量は同じであるようにします。
空気を取り込む空調設備と反対側に換気扇などの排気設備を設置しましょう。
空調を換気扇が近くに設置されていると、せっかく排出した空気が室内にまた戻ってきてしまいます。

また、トイレの換気扇が室内の吸気孔の近くにあると、匂いが室内に入ってきてしまうので気をつけてくださいね。(笑い話ではなく、結構よく見かけます)

また、ガス設備など火は酸素を取り込みます。火の周りには新鮮な空気を給気するよう心がけましょう。

 

温度差をマイルドに

もともとお店の出入り口周辺は外気と接しやすく、温度差がでやすい場所です。
外からの給気孔が少ないと、外気がドアから集中して入ってきてしまうので、入り口付近の温度が極端に下がるケースがあります。温度差があるとその空間はあまり居心地の良いものではありません。この場合は、外気を一度天井などのスペースに取り込み、分散して室内に給気するようにすると温度差が少なくてすみます。

 

酸欠に注意

火を使う店、ダンスなど運動量が多い場所、防音対策で締め切っているライブハウスやカラオケルームは、給気の酸素量が極端に少ない場合が多く、中の人が酸欠状態になることがあります。
定期的に空気を取り込み、換気するということを怠らないようにしましょう。

 

いかがでしたでしょうか。
給排気を考える一番いい方法は、間取り図に給排気の矢印を書いてみることです。
窓やドア、エアコンなどから取り込まれる空気は、間仕切りドアや通路を通って換気孔に流れ込みます。換気孔までの動線で壁に囲まれたり給排気のバランスが悪いと、よどんだ空気が室内に充満することになるので気をつけてみてくださいね。