店舗のデザインをする前に是非考えておきたいこと

店舗のデザインを考える際にまず何を考えるでしょうか?
多くの人が、実際に店舗をみると、「ここに椅子を何脚おいて〜」「レジはここで〜」と具体的に必要要素をあてはめてしまう、軽いゾーニング作業を行ってしまうようです。
※ゾーニングというのは、その店舗で必要な要素(キッチン、パントリー、客席、など)をどのように配置するかを大まかにゾーン分けしていくことです。
しかし、ちょっと待ってください。
プロは、ゾーニングの前に「型」を考えます。

 

限られた店舗空間内にゾーニングをしていくために、一つの指標になるのが「型」。
動線などの使い勝手を重視した「効率重視型」を目指すのか、空間をどのように演出してお客様にアプローチするかを重視した「見せ場重視型」を目指すのか、などの型に分けます。

 

効率重視型を目指すなら、参考にしたいのがチェーン店。
たとえばコンビニのFamily Martやセブンイレブンを注意深く観察してみますと、会社ごとに商品陳列や動線にある一定の共通点がみられます。これはコンビニという業態が、商品数も膨大でスタッフ数も不特定多数おり、お客様が幅広い年齢層の方が1日中ひっきりなしに訪れる売り場であることに大いに関係しています。
マーケティングやノウハウに基づいたゾーニングは、動線にも無駄がなく、しかもお客様だけの動線だけでなくスタッフ動線も徹底して考えられています。ただ、効率を追求しているゾーニングですので、新鮮な驚きよりも安心感を与えるゾーニングとも言えます。

 

それに反して、見せ場重視型というのは、購買商品も重要ですが、何よりその空間の滞在時間を楽しむためのゾーニングをします。
たとえばシェフたちが調理することをエンターテイメントとして設計されたオープンキッチン型のダイニングレストランや、迷路のような通路を回遊しながらお気に入りを探す雑貨やさんなどのゾーニングは、お客様の期待を盛り上げたり自分で探し出す喜びを感じていただくことで、「購買商品だけでなく滞在時間が価値になる」空間を創出します。

このように、ゾーニングを考える際には必ずどういう型を目指すかを考えていく型ですが、では型ってどうやって決めていったらいいか?ですよね。
そこで、下記を考えてみることをお勧めします。

 

✔︎お客様は、数ある店舗の中でも「なぜ」あなたの店舗に入ってきたのでしょうか?
✔︎お客様は、あなたの店舗の中で「どうやって」購買したい商品を見つけますか?
✔︎お客様は、あなたの店舗で「何を感じます」か?
✔︎お客様は、あなたの店舗に「何時に」「何分くらい滞在します」か?そしてその時間内に「何をして過ごしています」か?

 

ここにはゾーニングのための「型」のヒントが隠されています。
自分で考えた後、競合店をのぞいてみて、お客様を観察してみることもお勧めです。