コミュニケーション?プライバシー?椅子の配置が空間を制す

会社で。カフェで。病院で。自宅で。
人が集まるところのほとんどには、椅子やテーブルが配置されています。
今日はこれらの配置によって「その場の目的」が変わるという専門的なお話です。

1016-4

人が集う場には、様々なコニュニケーションが生まれます。
業務中、社員同士の連絡や相談が頻繁に行われるコミュニケーション。
閉ざされた空間の中で患者と医者が向き合い診察するコミュニケーション。
ホテルのロビーで客と客が待ち合わせし、静かにお茶するコミュニケーション。
家族がリビングでくつろぎながら会話するコミュニケーション。

 

というように、いろいろな形態がありますが
空間での配置を考える際に最初に確認しておきたいのは、

コミュニケーションをとりやすい配置にするか
外部からプライバシーを守りやすい配置にするか

のどちらを選ぶかということです。

 

互いの顔が見やすくコミュニケーションが取りやすい空間、といえば、オフィス、会議室、学校、食事の場、などが挙げられます。
また、不特定多数とのコミュニケーションが不要でむしろプライバシーを保ちたい空間としては、図書館、ホテルのロビー、静かなカフェ、病院の診察室、寝室、でしょうか。
加えて、設計や製作など個人の集中した仕事が行なわれているような部署もプライバシーを保ちたいですよね。

 

「コミュニケーションをとる」ことがその空間の目的ならば、ソシオペタル型配置を目指す

一言でいうと、お互いの顔が見える、みんなとコミュニケーションがとりやすい空間をソシオペタル型と言います。
1016-2
また、ソシオペタル型の形式でも、テーブルを挟んだ対面型は、常に向き合って座っているため「見られている」という緊張状態が生じます。論争や面談といった緊張状態になりやすいので、和やかに親しい会話を意識するのであれば、並んで座ぶか、テーブルの角部に直交して座る「L字型」の配置が望ましいと言われています。リビングに置くソファでL字型が多いのは、こうした理由です。

item_18088_00-495x495

出典:http://www.rigna.com/item/18088

 

個々のプライバシーを保って滞在するならソシオフーガル型がおすすめ

一方でプライバシーを保ちつつ仕事ができるオフィスや、静かで落ち着けるカフェというのはソシオフーガル型の空間配置を取り入れています。一言で言うと「不特定多数と顔を見合わせないような配置」ということです。
1016-5

 

また、病院の診察室で、こういう配置を目にしたことがあるかと思います。

1016-1
これは、医者と患者が常に対峙する関係ではなく、心理的に寄り添いながらもそれぞれのプライバシーを保つというソシオフーガル型空間と言えます。

 

このようにカフェやレストラン、オフィスのレイアウトを作る際には、まずお客さんやスタッフにどのように過ごしてもらいたいかという「目的」を明確にして、間取りや空間配置を考えていきましょう。
効果的なレイアウト配置をご相談したい方、ご相談にのります。