和の空間は低くまとめる

みなさんこんにちは。和の空間コーディネーター ed-commons小林です。
暮らしに和のエッセンスを取り入れたいみなさんに和の空間をご紹介しています。

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ここ数日は春の陽気だったり真冬に逆戻りしたりの天気。
三寒四温とは言うものの、寒暖差が激しく、戸惑ってしまう気候ですね。
少しずつ、少しずつですが、春が近づいて来ているようです。

今日は、フローリングなど洋室空間でも和の空間にまとめられる方法をご紹介したいと思います。
和の空間にまとめるにはいくつかコツがありますが、インテリアのテクニックとして大きなポイントは「高さ」です。

全体的に低くまとめる

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古来より、日本の生活様式は「履物を脱いで家にあがり、床に座る」(床座)が基本でした。
履物を脱ぐという生活スタイルは、実は世界でも珍しいそうです。でも非常にくつろぎやすく便利なスタイルなんですよ。
座面の小さな椅子に座る文化と、広く安定感のある床にどっかりと腰を下ろす文化とでは、姿勢の自由度が違うというのもありますが、人数が増えても対応が容易であるという違いがあるのです。椅子の部屋ですと、人数分の椅子が必要ですし。
しかも、畳でも板張りのフローリングの床でも、どちらでも対応できるというのが床座スタイルの大きな利点ですね。

床座の暮らしは、必然的に家具の高さを下げます。
床に座ってちょうどいい高さのローテーブル(ちゃぶ台)、座布団、座椅子など。
床に座ると目線が下がるので、椅子に座っているよりも天井が高く感じられ、部屋が広く大きく奥行きのあるように感じます。
リビングでしたらTVの高さは座った目線でまっすぐ視聴できる高さに設置するとよいでしょう。
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また、畳にベッドを置く際にも、腰掛けて膝が自然に90度ほどで曲がるくらいの高さのベッドがあると
腰掛けがわりになります。ご高齢の方ですと、ベッドから立ち上がる際に便利です。
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また、座るという観点から言いますと、腰痛や膝痛などで立ったり座ったりが苦手な方には少し高さのある座椅子がおすすめです。
私がおすすめなのは、天童木工のこの椅子です。
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http://shop.tendo-mokko.co.jp/shopdetail/002000000002/
出典:天童木工「低座椅子」
この椅子は、歌舞伎役者の先代の松本幸四郎が長大作氏に依頼したデザインで、和室の暮らしにとけ込む、それでいてくつろげる座椅子です。
脚を投げ出して座ってもよし、座面であぐらをかいてもよし。
なにより、この椅子から立ち上がる際にひざにあまり負担がかからないのが魅力です。
ご病気の方やご高齢の方にも喜んでいただけると思います。
現在の松本幸四郎氏も楽屋でお使いになっているそうです。
座面や背面のカバーはお好みの色に仕上げることができますが、注文してからの制作になりますので、お手元に届くには1ヶ月程かかります。

また、低い家具の中で背の高い衝立などを置く事によって空間にメリハリが出ます。
空間を仕切りたいとき、アクセントをおきたいとき、おすすめです。
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色の濃い家具を使うコツ
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色の濃い古い和家具を使う場合は、周囲の家具よりも低く設置することで圧迫感がおさえられます。
小物も低い位置に飾る方が、座った姿勢からの眺めが美しく見えます。
ポイントとしては、「座った時の眺め」です。
また、複数の家具を置く場合は、色や素材、高さを統一しておくと、すっきりとまとまります。
アクセントとして何か違う感じの家具を置きたいけど、バランスをどうしようか・・と迷われた場合は
まず室内の写真と迷っている家具の写真をとり、実際の比率に近い感じで家具写真を室内の写真の上に置いてみてください。
イメージが具体的になってくると思います。

いかがでしたでしょうか。
このように、畳敷きの部屋でなく、洋風のフローリングでも、和風にすることは可能です。
落ち着きがあって広々使える空間になりますので、ぜひ試してみてくださいね。