欧米のアートや建築を知るために役に立つ本

旅行や出張などで建築や美術館を見に行くのが趣味、という人はICさんにもたくさんいます。
夏休みや連休などを利用して国内や海外の建築を観に行った、休みの日には美術館めぐりをしている、という人は多いですね。好きでこの仕事に就いている方がほとんどなので、趣味と実益を兼ねて、観に行く、体験しに行く、という人は多いです。
 
 
ただ、趣味であればいいのですが、実益を兼ねてとなると、ぼーっと観に行ってもあまり多くは得られません。
なぜこのデザインなのか、どうしてコレは制作されたのか、どんな意図があるのか、といった情報を深堀りすることで、より多くの知見を得られます。
 
 
今日は海外(特に欧米)の建築やインテリア、アートを知るために事前に目を通しておきたい、おすすめの本をご紹介します。
 
 
中経の文庫
ギリシア神話の名画はなぜこんなに面白いのか
井出洋一郎著
 
 
ところで、あなたにはこういう経験はありませんか。
海外旅行で訪れたミュージアムや世界史の資料集で見かける、いわゆる名画と言われる絵や彫刻。
でも、「これっていったいなんのシチュエーションなの?」と首をかしげてしまう作品が実に多くないですか?
たとえば裸で若い女性が森の中で踊っていたり、若い女性が頭蓋骨を抱いてたりする絵とか、、まったく意味不明ですよね。
 
うーん、何か意味はあるんだろうけど・・
とりあえず有名なものらしいから見ておこうかな、なんて。
特に深い意味も考えずになんとなくデザインの良し悪しや感性だけで見てしまいますよね。
 
 
欧米の建築やアートを知れば知るほど、それらにはアットリビュート(attribute)、アレゴリー(allegory)、といった表現技法に大きな意味を持たせていることがわかります。
 
アットリビュート(attribute)ー神や人物の役目や資格を表すシンボルのこと
アレゴリー(allegory)ーシンボルやイメージを用いて発せられる、隠された意味
 
現代のわたしたちは、建築やアートは芸術として「見る」ことで何かを感じたりしますが、実はこれらは、それらが目的だったのではなく、欧米社会の中で教養とされるギリシア神話や社会のスタンダードともいえるキリスト教の聖書の教えを巧みに取り込むことで、物語や歴史や価値観、思想を伝える表現手段として長い間社会の中で役割を果たしてきました。
 
 
たとえば、教会のステンドグラス。
何も知識のない人がみたら、太陽の日差しを受けてカラフルできれいだな、荘厳ですてきだな、という感想にしかなりませんが、文字を読めない欧米の人たちにとっては、聖書を文字で読むのではなくデザインで学ぶためのテキストであったわけです。
そのテキストをビジュアルとして理解できるように、例えばキューピッドには背中の羽根と弓矢いうアットリビュートを用いたりするわけですね。
 
 
そういった意味で、欧米の建築やアートを知る上で特におすすめしたいのは、ギリシア神話と聖書を事前に読んでおくことなんです。
 
ただ、なかなかいい資料がないのも確か。
何を読んだらいいですかと聞かれた時に、このシリーズをおすすめしています。
紹介しているこの本は文庫本サイズ(Kindle版も出ています)でちょっと持ち歩くにもぴったり。
現代の切り口から見方まで幅広く勉強になります。
また、ギリシア神話のほかにも聖書版「聖書の名画はなぜこんなにおもしろいのか」もおすすめです。
 
 
 

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