仕事を始めたばかりの新米ICさんは、毎日が無我夢中で心も体も休まる暇がありません。
でも、人生は長いマラソン。
ところどころお休みして、栄養を補給したり、体をマッサージすることが必要ですよね。
特に、いろいろ落ち込むことが多い新米ICさんには心の栄養が必要だなと思っています。
今日は、新米ICさんに、今だから見て欲しい映画をご紹介します。
私のおすすめは。
おそらく日本人の多くが見たであろう、ジブリ映画の名作アニメ「魔女の宅急便」。
代々魔女の家系に生まれ育った少女キキが、13歳の満月の日に親元を離れて1年間の魔女修行に出るストーリーです。
これをですね、落ち込んだ時に是非見て欲しいなと思っています。
今見る事で、仕事を始めた自分の中であらためて感じることが多いと思います。
技術や経験が無い「新米さん」の奮闘記である
主人公のキキは、魔女といってもほうきで空を飛ぶ魔法しか使えない(しかも飛び方もまだおぼつかない)、まだ一人前の魔女とはいえない新米さんです。
それでも、「新しい街で、自分もきっとなんとかやっていける」と希望に満ち溢れて実家を出発します。
しかし、キキは未熟であるがゆえに、様々なトラブルを経験していきます。
この話・・なんだか聞いたことがあるような。
新米ICさんにもダブってきますよね。
新米時代の私もなんだかキキが自分のように思えて仕方ありませんでした。
仕事の厳しい現実面に向き合う
憧れのインテリアの仕事。
みなさんも、胸をおどらせて求人雑誌などを見て就職活動にいそしんだのではないでしょうか。
でも・・。
休日が平日だったり、漏れ伝わってくる話では、毎日残業というなにやら不穏な情報も。
この仕事でやっていけるのかな、と不安になる人も少なくありません。
キキも、魔女の黒い服を気にしたり、青春を謳歌しているトンボの友人たちと自分の立場の違いに落ち込んだりしていましたね。
新米ICさんも自分がこの仕事を選んだとはいえ、職業人として厳しい洗礼が待っているのは同じですね。
うまくいかない時の失望や恐怖を経験し、もがき苦しむ
キキはトンボに助けられたことがきっかけで、オソノさんのパン屋の2階を間借りして「宅急便」サービスを始めることにしました。
しかし・・。
初めての依頼では、依頼物のネコのぬいぐるみを森に落として紛失してしまいます。
次の依頼では、老婦人の孫娘への料理を配達するはずがトラブルに見舞われ、キキはトンボとの待ち合わせに行けませんでした。
そのうちキキは、自分の魔力が落ちていることに気づき、自信を失ってしまいます。
ジジの言葉がわからなくなってしまったり、商売道具のほうきで飛べないことに気付いてしまうキキ。
魔法が使えないので、届け物の仕事ができません。
たった一人で、どんなに不安で、どんなに孤独だったか。
キキは自分の存在意義や自信を失って、もがき苦しみます。
ね。もうここまでくると、キキが他人事には思えません。
インテリアの仕事が好きで始めたのに、自信をなくしてしまうと。
こんなハズじゃなかったのに・・
もう好きだったかどうだったかなんて・・・ただただ悲しく、辛い日々です。
とりあえず必死に仕事をこなすだけで、心が死んでしまっているように感じている新米ICさんも多いと思います。
苦しんでいるのは自分一人ではない、を知ることで励まされる
ジジそっくりのぬいぐるみを運良く拾ってくれていた画家のウルスラと街で偶然出会ったことで、キキは再びあの森へ。
キキはスランプであることをウルスラに打ち明けます。
「画家も魔女も似たようなもんなんだね」と言われ、スランプの時はひたすらジタバタするしかないという励ましの言葉をかけてもらいます。
私が思うに、キキは、魔法を使え自分を導いてくれる親がそばにいず、修行がうまくいってない自分にひたすら孤独や恐怖を感じていたと思います。
でも、自分と同じようにプロを目指す画家のウルスラを通して、スランプで苦しむのは自分一人ではないということに気づき、勇気をもらって励まされています。
プロになる過程では、必ずスランプがあります。
スランプを乗り切るには、できない自分とひたすら向き合う勇気が必要である事を、映画は教えてくれます。
なんとかしなくちゃというひたむきな行動だけが自分を成長させてくれる
私がこのストーリーで一番心を動かされるシーンは2つあります。
ひとつは、魔力を失ったキキが、夜、土手でボロボロになりながらも無言で飛ぶ練習を繰り返している場面。
とにかく必死に無我夢中に練習しているのに、尻餅をついて失敗してしまいます。
キキには、飛ぶ以外の魔力を持っていません。
キキにとっては飛ぶという行為が自分の存在価値を証明できるものでした。
それなのに・・。
もう飛べない。
もうできない。
自分の存在すら危うく感じ不安になっている中で、キキはひたすら飛ぶ練習を繰り返します。
キキには、それしかできないからです。
あの、キキの無言でたったったったと助走をつけているシーンが自分を見ているような気になります。
もうひとつは、一番感動し、そうだよねと思う、物語の終盤。
不時着した飛行船が風に流され、トンボがロープの先端に取り残されている状況が、TVに映し出されます。
キキはデッキブラシをもっていたおじさんにブラシを貸してもらい、無我夢中で飛び上がります。
この時、キキは「できなかったらどうしよう」ではなく「とにかくなんとかトンボを助けなくては」という一点で行動しているんですね。
「今できることでなんとかしなくては」この気持ちが、行動を起こし、結果的にキキの魔法を蘇らせてくれました。
トンボの手が力尽きた瞬間、キキは持っていた能力以上の力を発揮してトンボを救い出すことができたのです!
きっとキキ自身が信じられない気持ちでいっぱいだったと思いますが、同時にあらためて仕事をやり終えて胸が震えるような喜びや感動を味わったとも思います。
落ち込んでいる新米ICさんがいたら、ぜひ「魔女の宅急便」をじっくり見直してみてください。
キキの奮闘は、きっとあなたの勇気になると思います。
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