朝ドラ「エール」から学びたい、新米ICさんの仕事への向き合い方

NHKの今期の朝ドラは「エール」。
阪神タイガースの「六甲おろし」や高校野球の「栄冠は君に輝く」など
誰もが知っている名曲を数多く手掛けた作曲家古関裕而さんを基にしたドラマです。

 
 
とはいえ、この作曲家も最初から成功していたわけではなさそうです。
今ドラマで放映されているのは、数々のヒット曲を生み出す前の駆け出しの作曲家時代。
 
福島県で育った内気な青年、裕一くんが主人公。
独学で好きな音楽を学び、海外のコンクールに応募した曲がまさかの二等賞を受賞。
上京してプロの作曲家として契約を結び、仕事をスタートさせたはいいけれど・・・
 
書いた曲がなぜかすべてボツという、まだ「何者でもない」時代です。
 
 
裕一くんの状況、新米ICさんのあなたにも胸に刺さることは多いのではないでしょうか。
勉強して資格を取った。仕事もはじめた。
でも、現場ではまだひよっこ同然。
一人前のインテリアコーディネーターとして評価されていないし、ぶっちゃけ自信もない。
この状況、どうしたらいいのだろう。
なんだか親近感がわきますね。
 
 

認めてもらえないのは何故だろう

家業を継がずに作曲家になりたい。
親の反対する恋人と結婚したい。
駆け落ち同然で上京し、作曲の仕事を手に入れた裕一くん。
 
しかし、なかなか思うようにいきません。
やりたい西洋音楽ではなく、それまで興味のなかった大衆音楽の作曲で契約を結んでしまいます。
 
本当は自分は格式の高い西洋音楽で認められたいのに(その力はあるはずなのに)・・・
なんでレベルの低い大衆音楽を相手にしなくてはいけないんだろう、
本当は自分がやるべき仕事ではないのに、と心の中で仕事を小馬鹿にしています。
 
しかし、周囲の期待にこたえるためにも早く曲を出さなくては。
大衆音楽レーベルから西洋音楽レーベルに移って、一人前の作曲家として認められなければ!
焦りに焦っている状態です。
 
 
裕一くんは、毎晩寝る間を惜しんで必死に作曲。
これこそ最高傑作だ!と自分で思っているのに。
書いた曲全てがボツになり、尊敬する大作曲家にも見向きもされない・・という辛い経験をします。
好きなことなのに、自信があることなのに、他人に評価されない。
ましてやそれが自分の仕事だとしたら・・・こんなにしんどいことはありません。
 
 
悩める裕一くんに、近所の喫茶店のマスターがさりげなく話しかけます。
 
「裕一くんが書けないのは、自分の音楽を作ろうとしてるからじゃないかな?
 
僕はコーヒーをブレンドするときに考えるのは、お客さんの顔なわけ。
これを飲んだらどんな反応するかなとか。」

 
 
この言葉。
私も事務のOL時代だったら何も感じなかったと思います。
でも、自分の名前でインテリアの仕事をしている今、ぐさっと深く突き刺さる言葉でした。
 
 
もちろん、裕一くんにもまだ刺さっていません。
裕一くんはこの言葉に反発し、苛立ち、バカにしたように吐き捨てます。
 
 
「意味わかんないよ!僕が曲を作んのに、なんで自分の音楽を作っちゃいけないの?」
 
 

その仕事は誰のためにあるのか

裕一くんが憧れの仕事について必死に頑張っているのに、仕事が認められない最大の理由。
 
 
それはどうやら
 
「聞いてくれる人に喜んでもらうためではなく、自己満足や自己アピールのために曲を作っている」
 
からのようです。
 
 
裕一くんは、自分を認めてもらおうと、自分のテクニックを駆使した曲を作っていました。
それが自分らしい曲、つまり自分のため、自分がやりたい仕事だったからです。
自分すごいでしょ、が全面に表れている曲。
でも周囲の人は裕一くんの曲を「なんか小難しい曲」「鼻につく」と感じてしまっていました。
 
 
それでは、裕一くんに求められていた仕事とはなんだったのか。
 
それは「人に喜んでもらう曲」だったのです。
自分が自分が、ではなく、聴いてる人が喜ぶ仕事。
聴いてる人の気持ちに寄り添い、共感し、励まし、喜びが湧いてくる曲。
 
 
この話、実はインテリアコーディネートの仕事にも通じています。
 
 
大好きなインテリアの仕事がしたい!
インテリアコーディネーターとして認められたい!
そう思ってインテリアの道に飛び込む新米ICさんはとっても多いです。
でも、この業界、インテリアが好きだなんて当たり前の話。
 
 
今、あなたが大事にしなければならないのは、裕一くんと一緒です。
自分がインテリア好きとか自分のコーディネートが認められたいとか、自分へ向けられたベクトルではなく、
お客様のために自分の技術や知識を使って喜んでもらえる仕事をするということです。
 
 
 
今週のエールを観ていて、とっても刺さるなあと思っています。
大事なのは、どうやって仕事に自分が向き合うか、ということ。
 
裕一くんがどの時点で自分ではなく「誰かのために」仕事に取り組むことになるのか。
新米ICさんを見守っている気持ちと一緒で、ドキドキしながら、その時を見守りたいと思います。
 
 
 

余談ですが、ドラマのタイトル「エール」とは、誰かを応援するという意味。
このドラマ、「脇役」たちの好演が素晴らしい「エール」になっていると感じます。
大好きな名バイプレイヤーの光石研さんや、野間口徹さんが繰り出す温かいエール。
素晴らしいドラマには素晴らしい脇役たちあり。
ついつい朝から見入ってしまいます。
 
 

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