「沢山ある中から選べる」は必ずしも価値にはならない

シリーズがたくさんある商品、たとえば壁紙のクロスやカーテンなどで「たくさんある中から選べる」ということを価値としてうたっているメーカーやICさんをよく見かけます。
また「この中から好きなのを選んでください」というように誘導しているICさんも多くいます。
 
確かに沢山商品があれば、沢山の商品を見ることができるという喜びや、その中から選んだという満足感はあります。
しかし、多くのお客様をみてきて、多すぎる商品をただ提示することがICとして本当の価値なのかなと思うことが多々あります。
 
 
確かに沢山商品を見ることができるので、その中から選べるという喜びはあるものの。
実は多くのお客様は沢山商品を見ると「選べなくなってしまう」傾向にあります。
あれもいい、これもいい、あ、こっちも素敵。
これを繰り返し、最終的に一つを選んだ後も、「やっぱりあれでよかったのかしら」と迷い、探し続けてしまうのです。
 
これもいいけど、あれも気になる。やっぱりこっちがセンスいいかな。
なんて、いろいろ考えたら、どれを選んだらいいかわからなくなりました・・。
 
こんな風に頭を抱えて悩んでいるお客様をたくさん見てきました。
 
 
なぜ決められないのか。
なぜ悩み続けてしまうのか。
 
 
理由は二つあると私は思っています。
 
 

「決める」ことより「沢山見たい」が目的になっている

本来、打ち合わせの意味は、「何を施工するかを決める」ために行うもの。
それが、たくさん見るということに意識がいきすぎると、目的が見ることになってしまい、結局決められなくなってしまうのです。
 
もちろん、見てはいけないとはいいません。
でも、「決める」という目的を念頭に見ていないために決められなくなってしまっているのだとしたら、本末転倒ですよね。
中には単純に「迷いたい」「見たい」ことを喜びとしている方もいらっしゃいますが、多くのお客様は、自分の部屋のイメージをすてきにしてくれるぴったりな一つを求めて打ち合わせをしているはずです。
 
 

空間の具体的なイメージがない

やっぱり花柄がいいかな。やっぱりストーン調がいいかな。
というように、方向性が違う複数のデザインを迷われている方はずばり、欲しい空間への具体的なイメージが不足しています。
つまりインテリアジャンルが定まっていないんですね。
 
この場合、どういう目的でどういう空間に仕上げたいのかをインテリアジャンルから整理するようにしています。
その上で、本当に欲しい空間はどんな色、デザイン、素材なのかをご案内した上で、複数のデザインや色を提案し、家具や暮らしに合わせて絞り込んでもらうようにしています。
こうすることで、家具も色味も揃えやすくなります。
 
 

お客様にとってのたった一つをどう選んでいただくか。選び方や価値を伝えるのがICの仕事。

「沢山ある中から自由に選んでください」とICさんは言ってしまいがちですが、これってプロの仕事でしょうか。
私はプロとして無責任な対応だと思っています。
だって、お客様の選択のお手伝いをするのがプロの仕事ではないでしょうか?
 
 
沢山の商品の中からお客様の暮らしにぴったり合うたった一つをどう選んでいただくか、がプロの本当の仕事ですよね。
 
 
沢山ある中からどうやって目的の一つ選ぶのか。
商品の選び方や商品の価値を伝えることこそがプロのICの仕事です。
あなたは商品の選び方や商品の価値をお客様に伝えていますか?
 
 
「お客様は沢山が欲しいわけでは無い。自分にとってのたった一つが欲しいのだ」ということを、常に念頭において仕事をしたいものです。
 
 

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