パリのロシア

ずいぶん前に、コラムで私がロシア史の中でも最後の皇帝ニコライ2世について研究していたことを触れました。
セルフマガジンの奇跡-出会える!
 
 
ロシア革命で帝位を追われたニコライ2世と家族たちの最期については、暗殺したソビエト政府のトップシークレットだったため、「生き残った皇女」の噂が絶えませんでした。
実際には家族全員が凶弾に倒れ、ロシア中部のエカテリンブルクにひっそりと埋葬されていたのを、ペレストロイカ以降ソビエトが崩壊した後に掘り返されてDNA鑑定をしたのち、現在は彼らの先祖が眠るサンクトペトロブルクのペトロパヴロフスキー大聖堂に安置されています。
 
 
ニコライ2世の末娘アナスタシア皇女は、映画「追想」やアニメ「アナスタシア」のヒロインとして有名になりましたが、興味深いのが、ストーリーの中で「革命の混乱を生き延びてパリに行く」という点。
仮に、王宮があったサンクトペテルブルクからパリって、距離にして約2,800km。
今の列車に乗ってもほぼ2日くらいかかります。
そんなに遠いのに、なぜパリを目指したのでしょうか。
 
 
映画「追想」では、アナスタシア皇女が身分を隠してパリのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂のロシア復活祭を訪れるところから始まります。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

アレクサンドル・ネフスキーとは、中世ロシアの英雄であり聖人。
東欧やロシアには、彼の名前を冠した教会がたくさんあります!
 
大聖堂から出てきたところで追っ手に気づいたアナスタシア皇女は、パリの市内を逃げてアレクサンドル3世橋に隠れるものの、人生に絶望してセーヌ川に身を投げようとします。
アレクサンドル3世橋

この橋は、アナスタシア皇女の父ニコライ2世が父アレクサンドル3世の名前でパリに寄贈したゴージャスな橋です。
彼女のおじいさんの名前がついた橋に隠れて、そして身を投げようとするなんて、フィクションとはわかっていても皮肉な運命に心が痛みます・・・
 
 
このように、ロシア料理のお店やロシア正教会など、パリにはロシアの面影が色濃く残っています。
当時のパリにはアナスタシア皇女に代表されるように、ロシア革命を逃れてきたロシア貴族やロシア移民がたくさんいました。
もともと親仏派のロシア人はフランス語教育にも熱心だったため、フランス社会に溶け込んでいったんですね。
パリには、こうした背景からかロシア料理やロシアの高級食材を扱うお店が多いです。
また、パリのファッション界でのモデルは、亡命してきたロシア貴族の令嬢たちが務めたことから、モデルとしての地位が向上したのだとか。
 
 
なんでパリでロシア?と思うことなかれ。
パリでは「様々な背景からパリにやってきた人々」に出会えます。
パリは、つくづく異国文化のるつぼであることと感じさせる場所ですね。
 
 
 

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