新米ICさんは、モデルハウスで「定点観測」をすべし

ハウスメーカーに転職したての頃、モデルルーム(住宅展示場)に配属されました。
そのモデルルームは、まさに新築ほやほや。建ったばかりでした。
先輩のICさん達に新築のモデルルームの仕様や掃除の仕方を教わり、早速毎朝の掃除を頑張ることに。
 
特にハウスメーカー系のICさんや住設メーカー系のICさんは、モデルハウスやショールームに常駐するケースも多いと思います。
このモデルハウスやショールームに「常駐」するICさんは、ぜひ勉強がてら「定点観測」をお勧めします。
 
 

定点観測はあなたの今後の提案を左右する超ラッキーデータ

私は声を大にして「せっかく常駐してるなら常駐の経験を最大限に活用せよ」と言いたいです。
そこで、なぜ「定点観測」を勧めているかというと。
これね、常駐者の特権だと思っています。
だってずっとそこで過ごせているわけですから。
お客様の家体験を働きながらできるなんてこんなチャンス、滅多にありません。
しかもお客様はその体験から得られるコメントを、貴重だと思ってくださっているんですからね。
あなたの体験がそのままお客様にとっては「プロの価値」になれるんです。
 
だからこそ、「エコカラット、素敵ですよね〜」なんてうすっぺらい感想ではなく、本当にそこで過ごしているから言えることを日々積み重ねて欲しいのです。
積み重ねるというのは、具体的に数値化して誰もが納得のいく説明ができるようになるということです。
このデータをあなたが自発的に取っているか取っていないかで、数ヶ月〜年間の日々の移ろいを具体的に知っているかで、今後のあなたの提案の質が確実に変わるんです。
 
 

毎朝の出社時に各室温や湿度を測る

たとえば、私の場合、毎朝出社した時に、各部屋を掃除しながら各エリアの室温や湿度を測ってメモしていました。
というのは、勤めていた会社は自然素材にはこだわりがあり、ほぼすべての部屋が珪藻土の壁・天井を採用し、また納戸には桐の板材を壁・天井にしていたのです。
本当に珪藻土の壁や天井でできた空間は調湿効果があるのか?
調湿効果というのは体感ではっきりわかるくらいの効果なのだろうか?
桐と珪藻土では何が違うのか?
そんな疑問から、自宅から温度計と湿度計を持っていって、毎日誰に言われずとも掃除の際にチェックし、EXCELに数値を入力していました。
 
 
これがね、まぁびっくりするくらい数字に表れて、感動しましたよ!
毎朝測っていたので、梅雨時には驚くほど平年時よりからっと低湿度の室内環境が続いてたことがわかりました。
また、冬場は思っていた以上に湿気を吐き出してくれているわけではなく、室内にいるだけで指先がガサガサに・・。
これは私の年のせい?イヤイヤ(笑)、湿度の数値が20%切ると手先はひび割れもするし、風邪のウィルスも蔓延しやすくなるから、やっぱり加湿器は必要だね、なんていうことを体感するわけです。
 
お客様の打ち合わせの時に、「夏場は湿度が外がOO%にたいしてOO%で非常に過ごしやすいですが、冬場の乾燥の際には・・・」なんてことも自信を持って言えるので、お客様もすごく納得するんですね。
提案の質が向上し、提案の幅も広がっていることを実感することができました。
 
 

照度計を使って1日の室内の明るさを測る

私は照明提案を極めようと、照度計を自分で買っていろんなところの明るさを測定していました。
(照度計はAmazonでも2000円くらいから購入できます。)
戸棚の中、トイレ、階段下、玄関土間、物入れの奥・・・まぁマニアックなところを測りまくりました。
 
特に、LEDのダウンライトの真下、20cmはずして、50cmはずして・・といろんな測り方をしました。
だから、O lx(ルクス)とカタログに書いてあると、ああ大体OOの明るさくらいだからこれは2灯必要だな、と言うことを瞬時に理解できるようになったのです。
 
また、朝のLED照明をつけたリビング、昼のリビング、夕方のリビング、というように、数時間ごとに同じところを測定しました。
そうするとおもしろいことがわかるんですね。
昼間だとそんなに照明をつけたインパクトはないのに、夕方から夜にかけて明るくなるということは、夜に外で使う照明はこの程度の明るさでも十分行けるな、ということが実感値としてわかります。
 
照明は特に、施工した後でも本当に設計した明るさが出ているか心配になるものですが、不安な時は自分の照度計で測りまくり、暮らしの明るさについてはある程度自信と予測を持って提案できるようになったのは、モデルハウス時代の徹底的な測定のおかげだと思っています。
 
 
モデルハウスで勤務、すてきな空間で嬉しいな〜なんて思っている新米ICさんは、モデルハウスやショールームにこそ自分の仕事のヒントがたくさん隠されていることに積極的に生かして欲しいなと思います。
何事も実感値のない提案は、机上の空論ですし、知識だけではいつまでたっても提案に力がこもりません。
 
まずは、試して。まずは、測定して。
好奇心を持ってやってみる、のみです。
 
 

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