パリの屋根に少々物足りなさを感じるのは、我々が日本人だから

パリを訪れた方は、ホテルの窓から見えるパリの街並みに感激する反面、家々の屋根が思っていた以上にシンプルで殺風景なことに少なからず違和感を覚えたことがあるかもしれません。
 
 
日本家屋のどっしりとした重厚な瓦文化に慣れ親しんでいる私たちにとって、パリの、灰青色の亜鉛板でできたトタン屋根の風景は、少し物足りないように見えます。
 
私は家づくりの仕事をしていてよく思いますが、屋根が薄くて軽い印象だと「うすっぺらい」「安っぽい」「心もとない」と感じる日本人はとっても多いのです。ね、あなたもそう思いませんか?
瓦のような重くてどっしりとした素材や重厚感のある色の屋根文化を享受していると、パリの屋根に物足りなさを感じるのもごもっともです。
また、どんよりと曇ったパリの街を、よりいっそう灰青色の景色に見せているようにも思います。
 
 
しかしながら、古い漆喰と石造りで長い年月を経ているパリの家々にとって、この亜鉛板の屋根は、あらゆる傾斜、形状、そしてパリの建物でよく見かける二段勾配や寄棟屋根といった複雑な切り込み構造に対応できる万能な建材の一つです。
 
しなやかで軽く、変質しない金属の亜鉛板の屋根は、比較的安価で複雑な形状にも耐えうることから、150年ほど前に始まったパリの都市改造計画から素材を指定され、積極的に採用されています。
道路幅に応じて建物の高さを統一化して軒高を連続させたこと、外壁材の指定とともに屋根材の指定も行ったことで、今日のパリの外観が決定づけられたんですね。
 
所変われば、価値観も品も変わる。
一見無機質なようで見えて、多彩な形状のパリの建物を覆うパリの亜鉛板の屋根。
パリの街に来たら、高いところからぜひ屋根屋根を眺めてみましょう。
きっと今までにない文化の発見があるかもしれません!
 
 
 

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