商品の先にあるもの、意識していますか?

先日、友人のご実家から、香典返しにシャインマスカットが届きました。
 
たわわに実った大きなシャインマスカットのぶどうの中に一通の絵手紙カードが。
カードには、「見て楽し 食して旨し シャインマスカット」のことばとともにマスカットの絵が描いてあって、思わず顔がほころびました。
食べる前に写真を撮ったのが上の写真です。
そのあと、冷蔵庫で冷やして頂いたらとーっても美味しくて、あっというまに一房食了しました!
 
 
絵葉書の裏には直売所の住所とお名前、シャインマスカットの一番おいしい時期がまさに今だと説明書きがあり、そしてとうもろこしや桃の発送時期についても書いてあったので、絵葉書は大事にとっておくことにしました。
もう桃の時期は終わってしまったけれど、来年は大好きな桃を頼みたいなと思って。
マスカットがこんなにおいしかったのだから、きっと桃もおいしいだろうなって。
そして、私も誰かにこんなにセンスのいいフルーツを送ってあげたら、絶対に喜んでもらえそうですもの。
 
 
私は、マスカットが届いてから、とっても幸せな気持ちになりました。
そして、今度は私も誰かにフルーツを送ったり、自分で買うために絵葉書を捨てずに保管しています。
 
実は、この一連の流れに、まさに「選ばれて、売る」秘訣が隠されているんですね。
 
 

届けたのは、商品だけではない

確かに、商品は、マスカットでした。
けれども、私は、それ以上のものを受け取っています。
なにか。
それは、感動です。
マスカットの絵と簡単な言葉をそえた絵手紙は、食べる前から「すてき!」「とってもおいしそう!」「生産者のこだわりを感じさせるなぁ」といった期待を膨らませてくれるに十分でした。
 
 
実際にとってもおいしかったのですが、裏に生産地の紹介と「食べごろ(最適収穫時期)が8月20日前後となります」と、この説明があって、余計に、今一番このマスカットがおいしいんだねと納得しながら食べることができました。
絵手紙だったり、一番の食べ頃を紹介してくださったり。生産者のセンスも感じられますよね。
そして、この生産者さんのマスカットをわざわざ送ってくださったんだなと、送り主側の心遣いやセンスの良さも感じられます。
 
 

商品の本当の価値は、商品の先にある

私は実はそんなにぶどう類が得意な方ではないのですが、それでも、こんなにおいしく食べられたのははじめてです。
もしかしたら、私が食べたことがないだけで、都内の高級フルーツパーラーでもこのレベルのマスカットは食べられるかもしれません。
他の生産地のマスカットでも、もっとおいしいものがあるのかもしれません。
 
 
けれどね、このシャインマスカットのおいしさに加えて、この商品の先にある、生産者からの思いやおいしく食べてほしいという気遣いが見えてくるから、このシャインマスカットの価値が私にはとてつもなく高く、貴重なおいしいものとしていただけたのだと思います。
 
 
世の中、たくさんの商品があふれ、小売業の経営者さんは大手スーパーさんに価格や品揃えでは太刀打ちできない悩みも多く抱えていると思います。
商品そのものに価値を置いた戦略ではなかなか戦えない部分もありますが、「商品のその先にある価値」を売ることを意識するだけでも、大手や競合他社との差別化がはかれるような「感動」を生み出すことができるので、ぜひフォーカスしていってみたいものです。