募金だけじゃない、支援のカタチ

先月、講演会の出張で訪れた愛媛。
 
帰りの空港で念願の鯛めしをいただくことができました。
それまでご当地で見かけていた鯛めしは、ご飯と鯛を炊いた鯛めしでしたが、空港2階の「かどや」の宇和島鯛めしはお刺身の鯛を生卵で溶いた甘いお出汁につけてご飯にまわしかけるというスタイル。

あまりの美味しさに思わず「くぅ〜〜〜〜〜〜ッ」と川平慈英ばりに叫んでしまい笑、隣の同じく出張帰りのサラリーマン氏までもが「お隣と同じものをください」と頼んでいました。
鯛めしかどや 松山空港店
愛媛県松山市南吉田町2731松山空港ビル(2F)
WEB:http://www.kadoya-taimeshi.com/kadoyamanage/shoplist/taimeshikadoyamatsuyamakukou/
 
 
食の余韻。
旅先で、帰りの飛行機の中で、ここまで「またアレが食べたい!」と思った料理は初めてです。
あのぷりぷりとした鯛の食感、片口の椀からまわしかける出汁、まるで旅館の食事のような一人用のお櫃(ひつ)。
 
帰京してから東京であの鯛めしがまた食べられないものかと帰り道の道中でネット検索したら、なんと、東京の虎ノ門に「かどや」の支店があったのでした。
かどや 虎ノ門
東京都港区西新橋2-13-2
http://www.kadoya-taimeshi.com/kadoyamanage/shoplist/kadoyatoranomon/
今度新橋付近に行ったら絶対「かどや」で鯛めしを食べよう、と思っていた矢先に、先の西日本豪雨災害が発生。
 
 
つい先日、出張でお世話になった地域が見る影もなく・・というのは心がさらに痛みます。
地からニュースで流される惨状に講演会で知り合った笑顔の皆さんの顔を思い出しつつ、みなさん大丈夫だろうか、暑い中ご苦労されていないだろうかと心配しています。
 
農産物被害や家屋被害の他、洪水やダム災害といったインフラレベルでのダメージにも、自然の猛威になすすべのない人間の無力を痛感せざるを得ません。
ただボランティアとしては出動が難しく、何かできることはないだろうかと、ふるさと納税や募金を通して少しでも手助けになればと動いています。
 
 
でもね、一方で、お金という一番現実的な支援に対して、東日本震災時に味わった「届けたいところに支援がまわらない」ジレンマも感じていまして。
 
 
いや、お金が惜しいとかではないのです。
お金がまわっていくことによって、少しでも復興活動に役立ててくださいという思いがある反面、お金で支援なら金額がものをいうわけで。
個人の雀の涙の程度の支援金額で何ができるのだろうか。
支援って、何を指すのだろう。
 
 
そもそも届けたいのは、災害に負けるなガンバレと応援する心のはずなのに、お金だけでその貢献の価値が換算されていくような、・・・・なにかざらりとした感覚。
 
 
そこに、数年来仲良くさせていただいているICさんが異動することになって、会話している中で、彼女が宇和島出身と知りまして。
彼女のご実家は幸いにも無事だったそうですが、実家の前の道路が濁流になっていたそうで、遠方のご家族やご友人に対してもご心配されているのを知り、これはもう、ここでこそ虎ノ門出動だなと思い、先日虎ノ門の「かどや」さんに暑気払いと称してお誘いしました。
 
 
きっかけは、災害時に心配してメールした時の、彼女からの返信。
そこには「ときどき愛媛や、今回被害があった地域に思いを馳せていただけると嬉しいです^^」と書いてありました。
 
彼女の方が故郷の状況に、私よりももどかしく不安に思っているのです。
その彼女から「ご当地のことを忘れない、思いをはせる」ことも支援の一つと学びました。
そうか、それならば、と、対価を払って産物を買う、そして支援側も楽しくてハッピーな体験になることも支援の一つと思うことにして、それでお誘いしたのです。
 
 
 
新橋駅から歩くこと10数分、ビルの谷間に佇む「かどや」さん。
個室に通され、やっぱり「鯛めし」を。
松山空港で見た「鯛めしセット」が出迎えてくれました!
いや、よりゴージャスにバージョンアップして、天ぷらやじゃこ天、茶碗蒸しもセットイン。
ちょっとリッチなランチになりましたが、一口ずつ味わっていただき、前回と同じく悶絶笑。
空港で食べたのと同じ感動を味わうことができました。

 
なにより、大切なことを教えてくれた宇和島出身のICさんと一緒に食べた「美味しい愛媛の鯛めし」という何ものにも得難い体験と記憶がセットです。
大好きな人と一緒に食べると、こんなに食べ物が美味しいんですね。
とても大切なことに気づけた日でした。
 
 
被害にあわれた他の西日本の郷土料理も、できる範囲で食べに行ったり商品を購入することで、支援する人、そして地域も、どちらもハッピーになればいいですよね。
 
復興の長い道のりははまだはじまったばかり。
ニュースで取り上げられることも少なくなって来ている今、そして今後。
できることを、一つずつやっていきたいものです。