私が人が集まる空間づくりで失敗した理由

空間づくりの専門家として、いつも言っている大事なキーワードは「三間」(さんかん)です。
三間とは、時間・空間・人間のこと。
その時間、その空間に集まってくる人間たち。
この3つがいい空間の相乗効果を高めているといっても過言ではありません。
いい場づくり、いい空間づくりの基本です。
 
 
だいぶ前のことですが、以前、人が集まるイベントのため、ある場所を借りました。
私にとっては大切なお客様が集まる場です。
借りるにあたり、どこを借りるかすごく悩みましたが、以下の3つで決めようと思っていました。
・お客様にとって都合のいい時間が確保できる場所
・お客様が和やかに、来てよかったと思える居心地の良い場所
・はじめましての人でも安心できる明るく清潔感のある場所
 
場所を借りるにあたって、実際にその場に行ってのロケハン(ロケーションハンティング)は大事ですよね。
そのため、実際にいくつかの候補の場所に行ってロケハンをすることにしていました。
 
 

私が空間づくりで失敗した理由

何箇所かを見て決めようと思っていたのに、私はその頃知り合った方の施設1箇所だけ見て決めてしまいました。
理由は「その人を、その人が始めたビジネスを、応援したかったから」。
私がその施設を借りることで、少しでも、応援につながるなら。
上の3つの理由とは違う理由でした。
 
しかも、事前予約して施設に見学に行った時に
・その空間は作業に適した明るさではない
・その空間はモノが散乱していて片付いていない
ということに気づいていたにも関わらず。
 
 
そして、それが結果的に「貸主が思い描いていたイベントとは違っていた」ために、しんどい結果に・・。
 
貸主は、私が場所を予約した後、私のイベントに合わせて別のイベントを同じ施設内で開催することを決めました。
おそらく私が思っていた以上の大人数の集客を見込んでいたのだと思います。
そして思った以上に私のイベントが集客していないと判断し、私に
「そのイベントの開催時間・場所は変えて、もっと集客を見込める別のイベントに変更してくれないか?」
「そのイベントはやめて、もっと単価の安いイベントに変更してくれないか?」
としきりに言ってくるようになりました。
 
 
なんだろう、この違和感。
単なる場所貸しでの契約のはずだったのに、筋が違う。
 
 
何よりショックだったのが、
「申し込んでくれていたお客様のイベントは別の時間・場所でやってくれ、この時間のこの場所では別のことをやってくれ」
という内容のことをメッセンジャーで伝えられた時です。
 
 
「私のお客様は、この日時、この施設にとって、ウェルカムではない」
ということが伝わってきて、非常に悲しかったし怒りを感じました。
 
 
このままこの違和感を抱いたまま、ここでイベントを開催したら、きっとお客様にご迷惑をかける。
すぐに
・お客様にとって都合のいい時間が確保できる場所
・お客様が和やかに、来てよかったと思える居心地の良い場所
・はじめましての人でも安心できる明るく清潔感のある場所
をピックアップし、別の場所を確保してから、理由を伝えて場所のキャンセルを申し出ました。
その後、別の場所でイベントを開催することをお客様にもお伝えし、幸いにも和やかな空間で無事にイベントを終えることができました。
 
 

失敗から学んだ三間の大切さ

もちろん、私が主催のイベントなので、施設を予約した私に責任があります。
貸主と思いが違ったから、貸主と意思疎通がはかれていなかっただけのこと。
貸主のせいでキャンセルになったとは言いません。
 
原因はね、私が、「自分のお客様に感じて欲しいいい空間(三間)」を無視して、あくまで自分(知り合い)の都合で決めてしまったからで、貸主とお互いの目指す結果を共有できていなかったからだと思います。
 
 
空間づくりの専門家として、手痛い経験でしたが、でもだからこそ「三間」の大切さを痛切に学んだいい機会でした。
皆さんも、人が集まる場づくりは、ぜひ「三間」を大事にしてみてくださいね。