私が新米ICを応援する3つの理由

今年に入ってから、コラムでも新米インテリアコーディネーターを応援していることを書くようになって、全国の悩めるインテリアコーディネーターさんから共感いただいたり、またネット経由でご相談もちらほらいただくようになりました。
 
もともと会社員時代から自分の後輩たちや部下たちに仕事を教える仕事をしていた経験がもとで
「教えるからにはわかりやすく」
「わからなければ理解できるまで何度でも教える」
というスタンスでやってきましたが、優しいなとか親切だなという印象もあるようです。
(中には小林さんの下で働きたいという声までいただきます・・笑)
でもね、単純に親切にしたいとか優しくしたいからではないんです。
今日は、なぜ私が新米ICを全力で応援するかをご紹介したいと思います。
 
 

自分も実は苦労したり悩んだ1人だから

これはいうまでもなく、私自身がやはり「新米IC」だった経験があるからです。
今でこそ、人に教える機会もありますが、私だって駆け出しの頃は知識も経験も自信もなく、一生懸命やっても結果が出ず、常に怒られていました。
CADソフトにも触ったことないし、パースなんて描いたこともないからね、遅いし何より提出できない。
しかもね、怒られてもね、何をどう直したらいいのかわからないんです。。
もうそうなるとね、心身ともに大ダメージです。
半年ほど低体温症にかかって、いつも泣き出しそうで。
みんなができるのに、自分だけができないのだと、孤独で。
今思えば、軽いうつ状態だったと思います。
 
インテリアコーディネーター試験だって一度落ちています。
30歳を過ぎての転職で受験したから、試験にかける思いは人一倍強かったんだと思います。
でも仕事へのストレスと「落ちたらどうしよう・・」というプレッシャーで、受験1週間前に胃潰瘍と十二指腸潰瘍を併発し、試験当日は日本語すらまともに読めない状況。
終わった後、絶望とふがいなさに号泣したりしたことも今も痛みとして残っています。
二度目の受験でなんとか受かりましたが、一次試験の結果発表はさすがに怖くて数日開けられませんでした・・あれ落ちてたら今頃どうなってただろ。
 
 
そんな私でも、そんな私だからこそ、今悩んでいるみなさんの半歩前を歩いてきた私だから。
独立して、今こうしてみなさんにお届けできることってあると思うんです。
 
 

教えることで自分も学べるから

新人時代、質問したり作業を間違えると
「それ、何度言ったらわかるの?」
「前に教えたよ(二度同じことを言わせるな)」と怒られました。
みなさんも上司や先輩に言われたことありませんか?
そう言われると、自分が非常にできの悪い人間のように思えて、めちゃくちゃ落ち込んだことを思い出します。
 
そんな私でも、いつしか自分が教える立場になった時、気づきました。
「わかるように教えられていないと、理解できない。だから何度も間違いを犯す」んだと。
お客様だと思って、わかるように教えよう。
大切なことは「本質」。
問題の本質さえ理解できたなら、後は自分で考えられる。
そう思った時から、自分の知っていることを教えることで私もレベルアップしていきました。
他部署の新人研修に呼ばれたり、
大手メーカーの新商品開発のアドバイザーとして呼ばれたりするなかで、少しずつ、少しずつ。
「何度言ったらわかるの?」「前に教えましたよ」という相手が悪いような言い方をしないように。
 
 
私は、人に教える時にはわかるまで何度も教えるようにしています。
「一言で言うと●●」「つまり、これは△△ということ」というように、わかりやすく端的にを心がけています。
結局ね、教えることで大事なことは、相手がどう受け取ったかだと思うんです。
だから、相手がきちんと受け取れるまで、受け取りやすいボールを考えて投げたいと思っています。
それは、私のスキルアップにもつながるから。
 
 

全体のレベルをあげることによって「誰かにとって代われない」仕事にしていきたい

インテリアコーディネーターでこんなことを言っているのは私くらいかもしれませんが、「インテリアコーディネーターの仕事が何か(誰か)にとって代わられる」時代はそう遠くないと感じています。
 
今や、アパレルショップでAIのペッパー君がお客様に合うファッションコーディネートを接客して販売する時代です。
もっと言ってしまえば、実店舗のアパレルショップで複数試着して、ネットで購入する時代です。
 
今や、建材メーカーやキッチンメーカーでも、ネットでカラーシミュレーションできる時代です。
インテリアコーディネーター が50年後、100年後も人間の仕事として残っている可能性ってあるんでしょうか。
 
 
それとね。
話は変わりますが、独立する前、現場監督に「インテリアコーディネーターっていらない職業だと思う」と言われたことがあります。
彼の言い分は、
・現場のことを知らなさ過ぎ(理解しようとしない)て、ものづくりのプロとは言えない
・現場のおさまりについて質問しても「わかりません」と逃げてしまい、解決しようとしない
・そもそもインテリアコーディネーターの仕事って、誰でもできるよね?設計士とか営業がちょっと勉強すればできるでしょう?
ということでした。
 
正直、はっきり言われてとっても悔しかったです。
確かに、世の中の多くのインテリアコーディネーター は設計士や施工担当、営業と組んで仕事を行なっています。
どちらかというと「設計者のサポート業務」的な仕事の分担のコーディネーターも多いかと思います。
自分自身も、当時は何かあると「設計に確認します」と自分の判断で自分の作業に責任を持つことができないことが多々ありました。
確認することが悪いのではありません。
自分にとっては「確認」と思ってその場で返事ができなくても、別の見方からすればそれは「他人にすがるだけで、プロとして自分の責任でこの問題に対応しよう」という責任ある姿勢には見えなかったのかもしれません。シビアですが。
 
 
ひるがえって、みなさんはどうですか?
プロとして、建築のおさまり、建築のつくりかたを把握してインテリアコーディネート提案を行なっていますか?
プロとして、現場で何がどう動いているかを知った上で責任を持って仕事を行なっていますか?
 
 
我々の仕事は、1人で完結する仕事ではなく、周りで動いてくれる人たちがいてこその仕事です。
そして、「この人に頼みたい」「このインテリアコーディネーター だから」と思われない限りは、簡単にとって変わられてしまう仕事だということも考えていきたいのです。
だからこそ、全体のレベルアップを目指して、誰にも人工知能にもとって代われない「あなただから頼んだ」と言われる人を増やしていきたいと思っています。
 
 
 
ちょっと熱く語りましたが、近日中に新米インテリアコーディネーターのためのオンラインサロン会を開こうと思っております。
自信のない新米のあなたも、経験がなくて落ち込んでいる新米のあなたも、みんなで一緒にレベルアップをはかっていきましょう。お待ちしております!