「世界が綾なすこと」と出会った運命の本

大学時代から、技術評論社が定期的に配信してくれるDM電脳会議を楽しみにしています。
 
 
この技術評論社は、学生時代にゼミの教授にすすめられて知ったのですが、自社のIT関連の書籍から、医療、資格、文化関連の書籍を編集部独自の視点で紹介してくれるのがDM電脳会議。
著者や編集部が書籍に関するミニコラムを書いていたりして、そのコラムを読むのがまたおもしろいんですね。
このコラムを読んでamazonで即購入した本が我が家にはゴロゴロあります。
 
 
今日は、そんな技術評論社さんで購入したダントツおすすめの本を紹介します。
おうちで楽しむ日本の行事」広田千悦子著 技術評論社
実はこの本、私が身近な日本文化をもっと深く知りたい、もっと広めたい・・と思うに至った運命の本でもあります。
 
 
最初の出会いは、電脳会議のDMでした。
DMには確か編集部一押しのようなコーナーで紹介されていたかと。
やさしい語り口で妙に心に残りました。
ああ、読んでみたい、と思った瞬間にamazonでポチッと購入。
 
 
イラストレーターの広田さんが、お住いの神奈川県三浦半島の古民家で暮らしながら経験する、日常のほのぼのとした行事。
帯にも「季節の遊びかた、楽しみかた、暮らしかた」昔ながらの行事、四季を自宅で簡単に楽しむためのヒントがいっぱい とあります。
 
 
毎月ごとに、ささやかな季節行事を実践するための方法が広田さんのエッセイとイラストで紹介され、そのかわいらしくほっとすることといったら!
小さい頃、家の近所で見かけた懐かしい風景を見ているかのようでした。
言葉では知っていても難しそうに思えてためらっていたことも、実は簡単に実践できるものが多くて。
 
 
なにより広田さんの優しい語り口やイラストの世界に引き込まれ、すっかり広田さんのファンに。
日常への広田さんの思いや考えを読んでいると、幼い頃はただ見ているだけだった風景が、なんとなく知っていたけど意味もよくわからなかったことと、人々の思いや社会背景をともなった立体の世界が重なってきて・・
思いが、世界が「綾なす」ってこういうことなんだと気付きました。
 
 
ちょうど広田さんは東京新聞でも日常の暮らしをエッセイにした「くらし歳時記」をスタートさせた頃で、きっとこの方なら、すぐに有名になっていくだろうなと思っていました。
(「東京新聞のくらし歳時記」連載も2017年で10年越えたとか!)
本を購入してすぐに実家の母にも貸したところ、母もとても気に入ってファンに。
二人で広田さんのホームページを探して見るようになりました。
 
 
私も、その頃よく考えていた「難しいことは簡単に、簡単なことはよりシンプルに」の答えが、広田さんのこの本にあるような気がしてむさぼるように読んでいたことを思い出します。
自分でもこういうエッセイから新しい視点をもらったことは意外であり驚きでした。
だからこそ、いつか広田さんのように、幅広く多くの人に何か気づきやきっかけを与えられる人になりたい・・そんな風に思ったものです。
今の私があるのは、広田さんのこの本のおかげですね。
 
 
 
余談〜
ちょうど10年前でしょうか。
三浦半島の秋谷にある広田さんのご自宅兼アトリエにて個展を開催するとホームページにて知り、母と一緒に電車やバスを乗り継いで秋谷まで行ったことがあります。
海を臨む高台の風流な日本家屋に、この本を携えていったことは懐かしい思い出です。
記念に広田さんにサインをいただいて、少しお話しできたことも、やさしい宝物です。