人前が苦手な私がセミナー講師の際に気をつけている3つの事

ありがたいことに、昨年は店舗集客講座を中心に、北は北海道、南は九州まで、全国の方に自分の持っている知識や経験をお伝えする機会に大いに恵まれました。
 
 
また、講義終了後には受講者の皆さんから沢山のお礼状をいただいたり、主催者様の口コミで別の場所でも開催が決まったりと、嬉しい状況が続いています。
 
 
世の中には沢山講師と言われる人がいる中で、いかに結果を出し選ばれ続けて行くか。
これまでの振り返りも込めて、私が講師を務める際に気をつけていることをご紹介したいと思います。
 
 

1.本番に近い状況下でリハーサルを行う

一年ほど前になりますが、60分程度の某セミナーに参加したときのこと。
行きの電車の中からどんなお話がきけるか、とても楽しみに待っていました。
しかし、使い慣れていないのか、機材の調子が不調で、調整になんと30分。
当然開始は遅れ、退出する人もちらほら・・・。
セミナー中も機材の不具合が連続し、マイクの音が聞こえなかったり表示されるべき映像が表示されなかったり。
明らかにまわりの聴講者たちは戸惑いや不機嫌そうな顔に。
 
 
機材の不具合という物理的な事態は、事前に本番に近い状況でリハーサルを行う事で、ある程度不具合の可能性も予測できるし対策もできたはず。
「想定外」という感じでバタバタと作業している主催者でしたが、これは明らかに準備不足だな〜。
なによりも、聴講者の貴重な時間を無駄に奪っているわけで。
準備不足って聴講者の信用を失いますし、主催者側の能力や内容のレベルまで疑われることになります。
バタバタしている主催者側も心理的に焦って追い詰められますよね。
結局セミナーは押しに押して、40分ほど時間を延長して終了したのでした。
お金を払って聞きに行ったのに、満足度が非常に低いセミナーでした。
 
 
まあでも、ここは人のふり見て我がふり直せ。
あの時のしらけた場の空気や自分が感じたことを、自分の聴講者に体験させないように。
講義の事前には必ずレジュメを声出して練習し、間の取り方も工夫して進行時間を予測するのはもちろん、
当日は会場に入ってマイクの調子や映像やスライドに不具合がないかもできるだけ行うようにしています。
 
 

2.「情報の案内役」に徹する

人前で話すと、少なからず緊張する人って多いですよね。
かく言う私もその一人。
しーんとなってこちらを見つめてくる大勢の視線に、声は震え手足はガタガタ。
・・今まではそうでした。
特に、えらい方たちが集まる会議で一番下っ端なのに発言するときとか
何かの賞をいただいて急に自分のスピーチをする必要があるときとか
必要以上にあがってしまい、顔がまっかでした。
 
 
2017年のはじめ、人前で話す仕事を始めた頃に
プロの司会者の友人にも協力してもらって、「どうしたら緊張しないか?」
を対策を兼ね研究しだしました。
友人からは
「聴講者への目線をジグザグにうつす」
「うなづいてくれる聴講者がいたら、その人に向かって語りかければ安心する」
という貴重なアドバイスをもらいました。
 
 
でも、なぜ緊張するのだろう。
なにが私を緊張させるのだろう。
 
 
そう考えた時、昔から大勢の前でも緊張しない時があることを思い出しました。
それはなにかの「案内係」や「誘導係」だったときです。
 
 
何かの会でスタッフをやっていたとき「会場の出入り口はあちらでーす」というようなアナウンスを
大きな声でやったことがあるのですが、この時はまったく緊張もしませんでした。
むしろ、「大事な事だから、みんな聞いてください!」という心境。
なぜだろう?
それは、
 
 
「自分は大声を出して皆さんに語りかけているけれど、みんな私に注目しているのではなく「私の情報」に注目している」
 
 
からだと気づきました。
 
 
そこで、
「私は情報提供者。主役は情報。情報にみんな注目している。私は情報をただ皆さんにお伝えしているだけ」
と思うようにしました。
「自分自身が注目されているのではなく、自分の持っている役立つ情報にみんなが注目している」というように
自分に向けられている注目の的を、少し自分から外して客観視するようになってからは、緊張がほとんど解け、情報提供者としてとてつもなく講師業が楽しくなっていきました。
 
 
聴講者の皆さんの目を見て、情報提供者として大事な情報をお伝えし、熱量をこめて丁寧に語りかける。
一期一会とはよく言ったもので、たまたま同じ場を共有したことへの感謝を誠意を込めて伝える。
 
 
拙いやり方かもしれませんが、伝わっていたのでしょうか。
「ディズニーランドにいるかのように楽しかった」
「とてもためになるセミナーだった」
「聞きたいことを一生懸命話してくれて、心をつかまれた」
という感想もよくいただくようになりました。
セミナーの後でお食事に誘っていただいたり、お手紙をいただいたり。
心の底からほっとするというか、長い間苦手だったものを克服しつつある喜びを感じています。
 
 

3.改善リストを作成

セミナーや講演会が終わった後、移動の車中の中で改善会を行います。
これは当日中に、できれば終了後すぐにやるようにしています。
 
 
どの話の時に聴講者が身を乗り出して聞いていたか、言い回しは適切だったか、
不具合や準備不足はなかったか、次回持参したほうがいいものはなにか、
箇条書きで携帯のメールの下書きにいれておきます。
改善リストは後日準備リストに追加したり、レジュメに追記したりと
次回のセミナーに大活躍してくれるので、おすすめです。
 
 

工夫を積み重ねてトライアンドエラーで実行していくことで、自分の力を最大限に引き出していきたい。
特に2018年はリピーターも意識した改善リストを作成していきたいと思っています。
 
 
 
 
毎回、聴講者の皆さんの期待を超えるようにベストを尽くそう、という一心で聴講者の前に立っています。
これは、もともと人前で話すことが苦手だったからかもしれません。
苦手だからこそ、完璧じゃないと自分が知っているからこそ、準備を万全にして失敗を減らそうと思っています。
 
 

続けていけば、もっと技術的な壁も出てくるでしょう。
フランスに行けば、フランス語か英語でスピーチする機会も出てくるでしょう。
今年もまた、改善を重ねてもっと、聴きやすくわかりやすい講義を創出していきたいと思います。