資格を取って独立するために重要な3つのこと

先日、初めてのインテリアコーディネーター資格更新の案内が届きました。
インテリアコーディネーター資格の更新時期は5年になりますので、この話をすると
「知識が豊富でとてもたった5年目には見えない」
「もっと長くやっているように見えるのに、まだ5年目なんですか?」と驚かれます。
 
 
そう、実はこの業界にもう少し長くはいるのですが、有資格者歴たった5年なのです。
もっと本当のことを言うと、資格を取ってから3年で独立を果たしています。
この業界を知っている多くの人は「数年じゃ、なかなか独立できないよ」と言いますが、他の業界では資格をとったらすぐ独立・・なんていう方もいらっしゃるかと思います。

 
 
では、実際に、資格を取っていざ独立というとき、資格以外に何が必要だと思いますか?
今日は資格を取ってたった数年でインテリア業界で独立し、新人インテリアコーディネーターに実地指導も数多く行っている私が、プロとして独立するために重要な3つのことをご紹介したいと思います。

 
 

資格+αの能力を持つ

独立して稼いでいくためには、常に「お客様に選んでいただく」ことが必要です。
ただ資格を取って独立するだけでは、同じ土俵にたくさんの競争相手がいるのと一緒。
そうなると「あなたが選ばれる要素」を持っていないと選ばれません。
 
他の同業者に比べて、あなたがお客様に選ばれるとしたら、何の理由で選ばれるのでしょうか?
ある人は、他の同業者に比べてより深い知識や高い技術を習得していたり
ある人は、他の同業者に比べて値段がリーズナブルだったり
ある人は、他のサービスとかけあわせたサービスを展開しています。
 
私の場合は、
・もともと茶道や懐石料理を学びながら日本の建築に興味があり、よく見に行っていた
・以前からテーブルコーディネートを学び、色彩、色彩心理学の勉強をしていた
・アートデコレーションの仕事を過去にしていた
・リビングスタイリスト1級で得た販売の極意をインテリア商材販売に活用していた
・商業施設再開発の企画会社や展示会見本市の会社に勤めていた経験があった
ことが、今のインテリアや空間づくりの仕事に大きな+αとなってくれています。
 
 

知識と経験で常に技術を向上させる

プロとして独立するためには、なんらかの形で他の同業者よりも秀でていることが大事ですが、それには常に勉強し、知識や経験を積み上げることが非常に重要です。
 
私がまだ駆け出しの新人のインテリアコーディネーターだった頃、未経験で知識も乏しいものでした。
数々の失敗を経て、プロとして自分に足りないものはなんだろうと考えた時、それは「知識」と「経験」でした。
ただし、建築や空間づくりの場合、経験を積むには時間がかかります。
しかも経験を積む案件数も必要です。
 
しかし知識であれば、自分次第で、経験よりも少ない時間で、積み上げることが可能だと思いました。
自主的にショールームに行ったり資料を請求したり、現場監督さんや職人さんにも現場に聴きに行ったり施工を見せてもらい、また懐石料理のレッスンを受けに行ったり、建築を見に行ったりして知識を意識的にひたすら積み上げました。
 
今の私が「知識が豊富でとてもたった5年目には見えない」ベテランにみられるのは
年数をかけずに短期間で知識をひたすら積み上げ(インプット力)、提案できる自分の引き出しをできる限り増やした(アウトプット力)からなんです。
そして、知識を積み上げる過程で経験を積んだからだと言えます。
もちろん、提案するための知識向上という意識が強かったということも付け加えておきたいと思います。

 
 

同業者から実力を認められる

自分が独立できるレベルなのかがわからないという方もいらっしゃいます。
客観的に、独立してお金がいただけるレベルまでに達しているかを確認するには
複数の同業者に実力をチェックしてもらうことがよいかと思います。
 
インテリアコーディネーターの場合ですと、完成物件を見てもらうというのも一つの手ですが、打ち合わせ技術も重要なスキルですし、パースの技術や商品知識や現場経験などいくつか重要なスキルがあります。
 
私の場合は、独立前に他社のインテリアコーディネーターも多数参加していた大手建材メーカーの勉強会に参加していたことがありました。
「近いうちに独立するのだから、他の人の実力やできることを自分と比較して見ておこう」と思いながらの参加で、積極的に質問したり真摯に勉強会に向き合うことで、主催会社から「非常に詳しいですね」と認識してもらえました。
 
こんなに詳しいのなら、と、主催会社から商品開発アドバイスを依頼されたことを皮切りに、
取引先の照明器具メーカーの照明士向けにインテリア勉強会を依頼されたり、
また独立してからも大手ハウスメーカーの設計士に勉強会を依頼されたり、
同業のインテリアコーディネーター達から質問や相談がきたりと、
「●●のことは小林に相談してみよう」と自分にお声をかけてもらうことが増えてきました。
その時の「説明がわかりやすい」「提案力が高い」という評価は、独立にあたって大きな自信にもなりましたし、今も「自分の知識や技術を教える」仕事は確実に幅が広がっています。
 
 

いかがでしたでしょうか。
 
インテリアコーディネーターは、実は資格がなくても名乗ることはできますが、でも実際は、有資格者かどうかでお客様は能力やスキルをチェックしています。
またインテリアコーディネーターとして会社に雇われるには、有資格者であることが最低条件として求められることが多く、資格を持っていても未経験では雇ってもらえないという厳しい現実があります。
 
それならばとインテリア業界では多くの人が資格を取って独立を目指していますが、実はそれだけではお客様を得ることは難しいです。
 
 
だからこそ、言いたい。
資格さえあれば独立できると思っていませんか。
資格に受かったからといってあなたの能力や技術を磨くことをパタリとやめてはいませんか。
 
 
資格はあくまで「パスポート」にしか過ぎません。
パスポートだけもって空港にいっても、チケットがなければ目的地には行けませんよね。
どこに行きたいかを決める「チケット」は自分で積み上げているもので決まります。

資格を取って独立したい方は、上の3つをぜひ意識していきたいものです。