海外で危険を回避する、5つの基本テクニック

学生時代から留学やバックパッカーで海外に行き、言葉の通じない国や文化に一人で飛び込むことが多かったので「危険なことはなかったの?」とよく聞かれます。
 
 
確かに、危険なことはなかった・・とは言えません。
テロに巻き込まれそうになったり、ハンズアップさせられたことも、飛行機が飛ばなかったり、痴漢にあったり・・まぁいろいろとドラマがありました。
 
 
けれど、その都度、最悪な事態にならずに無事に切り抜けられたのは、海外で常に実行しているバックパッカーとしてのテクニックがあったからこそ。
今日はそのうちの3つをご紹介します。
 
 

周りの環境に五感を研ぎ澄ます

これに尽きます。
特に一人で旅行する時は、飛行機を降りてパスポートコントロールを過ぎた瞬間から、頼れるものは自分自身とパスポートのみ。自分自身というのは、知識や経験からくる判断力も含めてですが、私は常に五感を意識的に使って判断しています。
五感とは、見る・聞く・嗅ぐ・触る・味わうの本能的な能力で、もちろん、海外という空間でも大活躍してくれます。五感をフルに使っていかに状況を判断するか。前に進んでいいのか、とどまるべきか。
 
 
昔エジプトを旅行中、現地で爆弾テロが頻発しているニュースを見ました。当時、カイロでドイツ人団体客のバスが爆破され、続いてルクソール近郊で外国人がよく利用する1等列車も爆破されたニュースをTVと新聞で見た私は、外国人観光客を狙う無差別テロ事件が多いので、意識的に外国人観光客が大勢訪れたり利用する場所は徹底的に避けようと判断。
 
 
地元の人たちがメインで使っている2等列車の夜行に乗り込み、エジプト人たちに紛れて列車の通路に体育座りで一晩過ごしました。
駅で道を尋ねた親切なエジプト人男性が偶然行き先が一緒だったこともあり、私を婚約者と偽ってくれて笑、よからぬことを企んであろうエジプト人グループから身を守ってくれました。
無事にカイロに到着して”婚約者”と別れた後、ナイル川河口の街アレキサンドリアの市街地にあるリーズナブルなホテルで地中海を眺めながらエジプト疲れを癒しました。
(実際に私が帰国して1ヶ月後にルクソールのハトシェプスト神殿でルクソール事件という無差別テロが起き、エジプトはその後数年間、渡航禁止区域になりました)
 
 
危険を察知するための情報収集や、身なりや顔つきで安全そうだと思った人に話しかけたことで、危険から逃れて無事に帰国することができたなぁと帰りの飛行機で強く思ったのはいうまでもありません。
 
 

歩くスピードを周りに合わせる

これも大事なテクニックです。
危険に巻き込まれないようにするには、まずは目立たないということが大事です。東京にいるときのようにせわしなく歩いてしまうと、非常に目立ちます。私は現地の空港に着いた直後から、スタスタ歩かず、周りを観察してなるべく歩調を周りの人に合わせます。
 
 
特に空港にいる警察や軍人は二人組で歩調を合わせて歩いているケースが多いので、彼らの歩く速度や会話の雰囲気で、空港警備がいかほどかを見るようにしています。
また、日本にいるより、カメラでたとえると広角レンズのように視野を広くすることを意識します。
 
 

自分の間合いで会話する

英語を話さなくては、相手の言っていることを理解しなくては、、と、多くの日本人観光客は夢中で英会話をしています。また、相手の言うことに合わせていちいち頷いてしまう傾向がありますよね。
こと海外に出ると、交渉ごとは会話が多くなります。
その時、私が気をつけているのは「相手の間合いに飲み込まれないこと」。
間合いって、気の交換なんです。くれぐれも自信なさげに発言し、相手が気迫のある返事をしたときに、飲み込まれてしまうことのないように。会話のテンポをはずしていいので、自分のテンポで話しましょう。
不快な出来事やだまされたというときは、英語で話す必要はありません。
日本語でゆっくり低い声で話しましょう。
 
 
これもまたエジプトの観光スポットでの話ですが、ラクダを連れたエジプト人がいて、中国人のマダムが値段交渉していました。
彼らは価格交渉で英語で相当熱い言い合いを繰り広げていましたが、マダムは途中から英語ではなく中国語でつかみかからん勢いでまくしたてました。
エジプト人には中国語はわかるわけもなく、しばらく英語で反撃していましたが、すさまじい気迫にアノエジプト人が降参して「OK,OK」と折れたのです・・・!
これを目撃したとき、私は、コミュニケーションって、言葉じゃないんだな、気迫なんだな・・とある意味ほっとしたことを覚えています笑
 
 

むやみに目の前の人を信用しない

「同じ日本人だと思って信用してたのに、だまされた」
旅先で出会うひとり旅やふたり旅の日本人旅行者からよく聞く話です。
 
ちょうど行き先が一緒の日本人を見つけたので、ほっとして仲良くなり、ホテルも一緒の宿をとり観光も一緒にいった。ところがレストランのトイレに行く際、自分の財布の入ったバッグを持っててもらったところ、その日本人は突然バッグごと蒸発してしまった・・。
 
旅慣れしてそうな日本人に話しかけられ、一緒に街まで繰り出した。
お土産やさんに誘われてついていったらものすごく高い買い物をすることになったが、その日本人が大丈夫というので信用したら、後でぼったくられていたことがわかった・・。
 
この場合、なぜこの怪しい日本人にだまされてしまったのかは明白です。
なんてことはない、旅先で心細い時に「同じ日本人だから」という理由で素性のわからない人を盲目的に信じてしまったから。
おそらく、東京の街や電車ですれちがった人を「同じ日本人だから」という理由で財布を預けたり信用しないと思います。
海外だろうが東京だろうが、一緒です。
 
 

危険を感じた瞬間、とにかく身を低くかがめる

そういった瞬間が来ないことを祈りますが、もし何か危険を感じるようなことがあったら、すぐその場に伏せてください。特に日本人は驚いて体が硬直し、その場に立ち尽くしてしまう人が多いのだそうです。
銃乱射事件や通り魔など、大抵は立っている人が狙われています。立っていると人から見える表面面積も大きいので狙われる確率も高くなります。
伏せることで、狙われる確率も低くなりますし、また這って逃げたり隠れたりすることも可能です。
 
 
私もとある街中で何度か誰かがものを壊したり襲ったり悲鳴をあげるといった身の危険を察知する経験がありますが、その都度とっさに身を低くし物陰にしゃがんで隠れました。
個別に襲われない限り、ある程度の退避はできると思います。
 
 
いかがでしたでしょうか。
海外では常に安全への確認を怠らず、危険を回避する意識を持って行動していきたいものです。