空間を体験する時に大事な3つのこと

梅雨空の蒸し暑い6月の土曜の午後、第4回行灯づくりワークショップが神楽坂のArt salon香音里で開催されました。
 
 
Art salon香音里は古き良き日本の住宅を改築したカフェで、おばあちゃんの家にあったような和室でゆったりと過ごせたり、レトロで上品な客間でのカフェタイムが楽しめる、都心とは思えないすてきな空間です。
和室や2階の洋室はセミナーや貸しスタジオでも使えます。
 
 
今回はフランス人向けのイベントということで、フランス人にもお越しいただき開催することができました。
大人になるとなかなか工作するという機会はありませんので、久しぶりに切ったり貼ったりくっつけたりという作業がなかなか新鮮な体験になったかと思います。
 
 
サンプルとなる行灯をいくつか展示して、それらを参考にして作っていただくのですが、アーティストのような不思議な構造の行灯を一生懸命作っていらっしゃったり、モダンでいながら和の空間にピタリとはまる行灯のデザインを考えていらっしゃるのを見て、シンプルだからこそいろんなアイデアが沢山生まれるのだなと、改めてデザインの可能性を考えさせられました。
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こうした空間を体験するワークショップを行うとき、ed-commonsでは3つのポイントを大切にしています。
 
 

五感をフル活用させること

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空間を体験する上で大事なことは、五感(見る、聴く、嗅ぐ、味わう、触る)をフルに活用してその空間に存在することが基本です。
たとえば、今回のセミナーは和風の行灯づくりでしたので、和の空間での開催を大切にしました。
和室での眺め、畳を歩くときや障子を閉める音、お香の香り、おせんべいや麦茶のおもてなし、座布団や柱の手触り・・
 
 
五感を使うと、内容をたとえ忘れたとしても感覚として記憶に残ることが多いのです。
みなさんも、「おばあちゃんの家の香り」「実家の時計の音」など、感覚として覚えていらっしゃることありますよね。
五感を使っての和の空間体験は、何より大切と考えています。
 
 

ゆったりと過ごしてもらうこと

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五感をフルに使って空間を感じてみるには、リラックスしてゆったり過ごすことが大事です。
せっかく和の空間があっても足早に素通りしてしまったら、記憶にもさほど残らず「いいなあ」と感じる気持ちも薄れてしまいます。
 
 
ゆったり、ゆっくり、深呼吸。
住宅展示場などを見学する際にも、「ゆったりと過ごす」ことを意識してみると感じ方がかなり変わってくると思います。
 
 

その空間に「参加する」ことを楽しんでもらうこと

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ただその空間に存在するのではなく、そこでなにか「作業」することでその空間に参加し、融けこむことができます。
今回は行灯づくりという作業を通して、時折みなさんで会話したり笑い合いながら時間や空間を過ごしていただきました。
参加することで、その空間が自分にとって心地よい空間なのか、そうでないのかを感じることができます。
 
 
いかがでしたでしょうか。
空間の楽しみ方、感じ方を知っていただくことが大切なんです。
「なぜ」その空間が心地よいのか、「なに」に心地よいと感じたのか、そういったことも振り返ってみることが空間づくりの一歩となります。