日本の庭の演出

季節を告げる日本の空間といえば、庭。
 
 
季節そのものや自然を愛でる場として、宗教的な宇宙観を鑑賞する場として、日本では昔から庭園づくりに力を注いできました。
今日は、そんな日本の庭にしつらえられている伝統的な演出についてご紹介しますね。
 
 

ししおどし

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かぽーん・・・コンと静寂の庭にひびきわたる竹筒の仕掛け。
竹筒に水を引き入れ、溜まった水の重みで筒が反転して水が流れ、元に戻るときに石を打って音を出すようにした装置をししおどしと言います。
ししおどしは漢字で書くと「鹿威し」。
もともとは田畑を荒らすいのししや鹿を追い払うための仕掛けとして開発されたそうです。
水の流れによって響き渡るししおどしは、古くは防犯としても活躍していたと言われています。
 
 

つくばい

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つくばいの語源は「つくばう」。「這いつくばう」ともいいますね。
体をかがめて手を洗い、口をすすぐ意味の言葉です。
もともとは、茶室に入る前に、手を清めるために置かれた背の低い手水鉢に役石をおいて趣を加えたものなのだそうです。
いつしか、石でできた庭の手水鉢に湛えられた水を汲む名称となりました。
また、建物の縁側で手水を使うために置かれた手水鉢を縁先手水鉢といいます。こちらは立ったまま手を洗えるようになっているため、つくばいとは言わないようです。
 
 

飛び石(とびいし)

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庭を歩く時、足元を汚さぬように石を踏んで歩くよう飛び飛びに配置された平たい石を飛石といいます。
飛び飛びに設置された石・・そういえば、連続してではなく一日置きなどの休みを飛び石連休などと表現したりもしますよね。
連休の名前が日本庭園が由来だなんておもしろいですね。
 
 

灯篭(とうろう)

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「明かりを灯す篭(かご)」という名前の通り、もともとは明かりをともす照明器具でした。
仏教と共に日本に伝来した灯篭は、寺院の中では仏への献灯という意味合いがあり、石の中に油やろうそくを置き、明かりを灯しました。やがて庭の文化が発達し、鑑賞目的で配置されることになったようです。
灯篭が小型化、軽量化、携行化されたものを行灯(あんどん)や提灯(ちょうちん)といいます。
 
 
本日は代表的なアイテムをご紹介いたしました。
日本庭園を鑑賞する時の参考になれば幸いです。