和空間の美とは、つまり余白の美

今日も、引き続き、和のインテリアのコツをお伝えします。
 
 
今日のコツは「余白の美」。
これは日本特有の美意識とも言われ、あえて何も無い部分を作る事で全体の美しさを表現する独特な演出方法です。
 
 
実はこれは和食にも通じる美的センス。
美しい和食の盛りつけを思い出してみた時、お皿いっぱいに料理が盛りつけられるのではなく、どちらかというと「お皿にちょこんと料理が盛りつけられている」イメージですよね。
 
 
これは、お皿の余白部分をあえて作る事で、主役の料理の彩りや高級感を引き立てているんです。
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余白を作る事で大事になってくるのが、「何を主役にするのか」。
まず、何を引き立てる(主役にする)かをイメージしてみましょう。
 
 

室内にモノを置かず、立体的な余白をつくる

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今でこそ部屋にモノがあふれかえっている住宅が多いものの、日本古来の生活様式は非常にシンプルでミニマム(最少限)なものでした。
なかなかその生活に戻る事は難しいものの、まずは室内のごちゃごちゃ感を消すことが和のインテリアの第一歩。
ぜひともこの機会に室内を見渡して断捨離を行ってみましょう。
 
 
「いつか使うだろう」と1年以上、使ったり触った事が無いモノが沢山あることに気付きます。
でも冷静に考えてみて、それらのモノは本当に使う時はやってくるのでしょうか。
「思い出の品」もデジカメで撮影したり、最少限に減らす事で、本当に必要なモノたちが引き立ってきます。
 
 
私もなかなか捨てられないタイプの人間ですが、先日2ヶ月程かけて断捨離を実行しました。
モノを捨てる時は「今までありがとう」と感謝を口にすると意外とすんなりとお別れできましたので、是非お試し下さいね。
 
 
さて、すっきりした室内。このままですとがらんと寂しい印象です。
布製のハンモックを吊るしたり置く事でモダンな和空間になりますし、縦型の行灯照明を置く事で、すっきりと立体的な空気感を演出する事ができます。
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1枚だけ厳選アートを飾り、壁の潔い美しさを演出

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http://item.rakuten.co.jp/t-a-l/ww_335/照明や掛け軸などで壁に小さなアクセント)

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http://www.noren-net.jp/fs/noren/display/mm-00120200100
 前回のコラムで「家具をひくくおさえる」話をいたしました。
家具を低くおさえた分、天井までの壁の余白は大きくなっています。
 
 
壁掛けの照明や掛け軸などをかけて空間の広がり感を演出しましょう。
掛け軸は、本格的な軸も空間が引き締まりますが、手ぬぐい等でちょっとカジュアルなタペストリーにしても素敵です。
 
 
この場合も、もちろん、余白の美を活かすことを忘れずに。
 
 

シンプルな床の間に低く花を生けて広がり感をだす

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床の間(とこのま)とは、日本の住宅の畳の部屋に見られる座敷飾りの一つです。
客間の一角に造られ、床板(とこいた)、床柱、床框(とこがまち)などで構成されています。
 
 
もともとは家の家長やお客様の場所といった意味あいでしたが、現代では、あえて空間を取り、掛け軸や活けた花などを飾る「おもてなし空間」とされています。
 
 
床の間があれば、ぜひ、「おもてなし空間」を作ってみましょう。
もし無いご家庭でも、厚みのある木の板等を床板にみたて、一段高い場をしつらえるなどで簡易的な床の間を作ってもよいでしょう。
床の間を沢山のもので豪華に飾り付けるというよりは、「引き算」を意識し、最少限のもので飾ってみましょう。
一輪挿しを低めに生ける事で、空間がより広がり、美しく引き立ちます。
 
 

間接照明で壁を照らす

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なんてことのない壁をライトアップすることで劇的に空間が変わります。
もしお使いの照明器具が照射角度を動かすことができたなら、あえてモノではなく壁に光を当ててみましょう。
また、行灯型照明や間接照明器具を工夫して置く事で、彩りのある空間に様変わりします。
 
 
下に植物やモノを飾る際は、低く飾って壁面を贅沢に使うのがコツです。
 
 

いかがでしたでしょうか。
何も無い部分を作る事で、和の美を作る事ができます。
 
 
余白というのはあいまいな表現方法ですので難易度が高めですが、高価でハイセンスな空間が生まれる事間違い無しです。