漆の可能性

みなさんこんにちは。和の空間コーディネーターed-commons小林です。

本日はようやく東京ドームで開催されているテーブルウェアフェスティバルに行って参りました。
テーブルウェアと名がついているだけあって、日本で一番大きなテーブルコーディネートの祭典です。

0202-1

毎年著名人のテーブル展示や一般応募者からのテーブル展示に加え、日本中の陶器メーカーや海外からも洋食器メーカーが展示を行います。
ここで食器やテーブルクロス等、テーブルコーディネートに必要なものを買うこともできるので、毎年非常に多くの方々が訪れます。

0202-2

毎年、丹念に各展示を見学させていただいているのですが、全国から集められた漆器や陶器など、日本の誇るうつわ文化を目の当たりにできるので、非常に楽しみにしています。
数年前まではスーツケースを持って行っており、気に入ったうつわを買って持って帰ってきていたのですが、結構重労働なため、最近はまずはこの場でじっくり鑑賞して後ほどお店やデパートに行き買い求めるようにしております。

テーブルコーディネーターとして、沢山お伝えしたいこともありますが、今日は一つ、漆の新しい展開をご紹介します。

漆器が有名な会津のメーカーさんで、「漆+アウトドア」をコンセプトに商品開発を行っている会社さん。
https://www.facebook.com/NODATE.mug
なんでも、社長さんがアウトドアが好きで、キャンプや登山に持って行ける軽くて持ち運びやすい漆器を開発しているのだそうです。
お茶を野外で点てることを野点(のだて)といいますが、山で野点(のだて)がしたいというお客様もいらっしゃるようで、重量が軽い桐を使った携帯型ちゃぶ台や、リュックに結びつけやすいように革ひもが付いている漆器の抹茶茶碗が展示されていました。

0202-4

0202-5
ちゃぶ台の足も桐でできており、カーブ状に丸く足をつくる事も可能です。

0202-6あっという間に完成。80kgほどある男性が上に乗ってもびくともしないそうです。

お茶碗や食器には、お皿の裏に高台(こうだい)と呼ばれる足が付いているものがありますが、高台付きのカップに加えて高台なしのゆらゆら揺れるタンブラー状のカップもあり、その高いデザイン性に目が釘付けでした。

images漆の白に近い色です(漆は真っ白ができないのです)。

また、一部の商品には、製造された年の刻印が彫られていたのも衝撃的です。
「これは2015年モデルなんですよ」とおっしゃっておられましたが、そんな、ナンバリングされている漆器、見た事ありません。

漆というのは、英語で「japan」と言います。つまり、漆=japanです。
もちろん、漆の文化は古くは中国から入ってきましたが、日本の漆文化は各地方で長い年月をかけて発展してきました。
それが、もはや国の名前を付けられる位に成熟した素晴らしい日本の文化です。
それが、今や、アウトドアにも可能性を見いだしています。
ただ、漆というのはその成分に鉛やカドミウムが含まれていますので、漆器を食器として国外に輸出するには非常に難しい部分はあるのですが、食器だけでなく、ちゃぶ台やインテリアで実用性があるものは積極的に取り入れて行けたらいいなと思っています。

漆器の新しい可能性に希望と興奮を抱いた一日でした。

テーブルウェアフェスティバルは今週末(2/8)まで開催中です。
食器が好きな方、ぜひ行って見てくださいね。