空気の流れ道で店舗内の換気をチェックする

三密の回避、消毒など、いわゆる「コロナ対策」を行っている企業、店舗数はこの一年で飛躍的に伸びています。
各自治体によっては、これらの対策を行っている店舗に対して自治体認証のステッカーや報奨金を出してコロナ対策を進めています。

コロナ対策の中で、「換気対策」も今注目を集めています。
「換気対策」というと、窓を開ける、ドアを開放する、といった「外気を取込む」を考えがちですが、重要なのは、「空気の入口と出口を設けること」です。

空気の流れ道を作る

換気とは、室内の汚れた空気を室外の新鮮な空気に入れ替えること、を意味します。

ですので、「外気を取込む」+「室内の空気を外に逃す」ための空気の流れ道を作ることが大事です。
適切な空気の流れ道を作るヒントをご紹介します。

部屋の対角線上に空気の流れ道を作る ★★★

出典:三菱電機

もっとも理想的な空気の流れ道です。
対角線上に給気と排気を設けることで、部屋全体が空気の流れ道となります。

 

換気扇で強制的に排気し、空気の流れ道を作る ★★★

出典:三菱電機

換気扇などで強制的に室内の空気を排気口まで吸い寄せ、負圧にして外に排出する方法です。
排気量に合わせて給気量を確保しましょう。

部屋のゆるやかな気流による流れ道 ★★

出典:三菱電機

窓やドアの位置によっては空気の流れが変わったり動かない空気の溜まりができてしまっている可能性もあります。線香の煙などで空気の流れがしっかりできているか確認してみましょう。

窓の周辺だけ換気 ★

出典:三菱電機

1箇所のみの開口だと、外気が入ってきて同じ開口部から排気が行われ、換気能力が悪い状況となります。
また出て行った汚れた空気がまた入ってくるので換気計画としては不十分です。
扇風機や換気扇などで強制的な空気の流れ道を作りましょう。