インテリアの資格の有無はIC市場で”足切り”に使われる

「インテリアコーディネーターになりたい」「インテリアの仕事がしたい」と考える方がまず最初にトライするのは、インテリアコーディネーターもしくはインテリアプランナーといった、「インテリアの資格」の取得です。

それは、インテリアの資格が無いと、インテリア業界での就職活動が圧倒的に不利であるから。
またフリーランスインテリアコーディネーター市場でもお客様から信用を得ることができません。

なぜインテリアの資格がないと仕事に不利なのか、理由をご紹介します。

インテリアの資格は、インテリア業界へのパスポートである

インテリアコーディネーターの資格試験の合格率は毎年22〜23%ともいわれ、試験合格のハードルが高い資格とも言われます。また、いずれの試験も学科と製図にわかれており、学科が受からないと次の製図のステップには進めません。このため合格にはかなりの準備が必要です。

そのため、一発合格ではなく、数年がかりで取得するという方も多くいます。

このため、就活市場において、インテリアコーディネーターもしくはインテリアプランナーの資格を持っているかどうかは、選考の重要な判断材料となります。

 

なぜかというと、インテリア業界の業務は専門知識が必要であり、しかも広大な範囲の知識量が問われます。
このため、就活市場において資格は「インテリアの仕事をするために必要最低限の知識は持っているか」を示すものとして存在します。
これから就活をされる方は、「資格の有無が、選考過程での最初の足切りの基準だ」と覚えておきましょう。

なぜ選考の段階で知識の有無が求められているのかは、下記に関係しています。

   

インテリア業界は特に即戦力を求める業界である

インテリア業界の就活市場では、特にプロフェッショナルとしての即戦力を求められる傾向にあります。
つまり、入社して一から丁寧にいろはを教えてもらえるような新人研修の機会を設けているところはごくわずかで、大抵は先輩や上司の同行を数回経てすぐに担当者として現場を担当するケースが多いということです。

 

よほどの大手企業でないかぎり、新卒枠が極端に少ないのはこうした理由からです。
特に社会人としての基礎的な立ち居振る舞いから教えてくれるインテリア企業は、ごくわずかです。

 

インテリアに関する知識が十分にあり、「すぐに現場で活躍できそうだ」という証明を、資格が担っているというように考えておくとよいでしょう。

わずかな採用枠に全国から応募が殺到する

インテリア業界は上記のようにインテリアコーディネーターに即戦力を求める傾向が強いため、新規事業のための採用というよりは既存のスタッフの退社などで採用枠を設ける企業が多いです。こうした採用の場合、採用枠は1〜2名程度とごくわずかな人数です。

このため、需要と供給のバランスがかなり悪く、採用枠を目掛けて全国から志願者が殺到します。

やりたい職種で採用枠が限られているとなると、都道府県をまたいでチャレンジする方もいます。

 

採用者側は、特に新人を育てたいという理由がない限り、経験者で即戦力になれる人材を選考します。
このとき、何が書類選考時のポイントになるか・・もうお分かりですね。

資格の有無が書類選考時の最初のポイントとなるのは、いうまでもありません。

資格のないフリーランスインテリアコーディネーターは信用が得られない

「何度かインテリアコーディネーター試験にチャレンジしたけど、なかなか合格しない」

という方もいます。
もう試験勉強はいいや、資格なくても仕事はできるんだからインテリアコーディネーター名乗っちゃおう!
という方もいるでしょう。

建築士と違い、インテリアコーディネーターは資格が無いとできない仕事ではありません。
そのため、無資格でも思い切ってフリーランスとして独立するという方もいます。

しかし、ビジネスの世界では、自分がどう思うか、よりも、お客様からの信用が得られるか、が大事。
フリーランスであれば、自分が信用第一の世界です。
実際、お客様からインテリアコーディネーターの資格証の提示を求められることもありますが、目の前にいるインテリアコーディネーターが資格を持っていない、となった時、どうでしょう?
この人に頼んで大丈夫かな・・と心配されてしまいます。
提案力や仕事のスキルに信用が得られないということは、それだけ「選ばれない」ことに繋がり、ビジネスの根幹に関わります。

趣味であれば無資格でも自分で十分に楽しめますが、仕事として考えた際、資格が無いということは圧倒的に不利なのです。

 

あなたの知識や技術を証明してお客様に信頼いただくという意味でも、インテリアの資格は重要だよ

わかどりさん

 

ごくまれに、インテリアの資格がないまま運良くインテリアの仕事で採用された方がいますが、資格があることが当たり前の業界なので、待遇や資格手当などの給与にも響きます。

多忙な職場で働きながら資格勉強をしていく場合はかなりハードなチャレンジとなるため、資格は早めに取っていきましょう。